少年期
少年時代あるある!
2人「はい、どうも~リサイクルです」
ボケ「僕、通天閣のふもとで育ちましてね」
ツッコミ「いきなりディープやな」
ボケ「少年時代をディープな街で過ごしたんですよ」
ツッコミ「やっぱり、ディープなん?」
ボケ「僕、歩くときは下を向く癖があるんですけどね」
ツッコミ「あるなあ」
ボケ「路上に、よく糞が落ちていたから下を見るようになったんです」
ツッコミ「ペットの糞とかね」
ボケ「いや、浮浪者の」
ツッコミ「人糞かい」
ボケ「人糞ですよ」
ツッコミ「そんなに浮浪者おらんやろう」
ボケ「それが、いるんですよ」
ツッコミ「どのくらいおるねん?」
ボケ「歩道にズラッと並んで寝ているくらいいますよ」
ツッコミ「ほんまかいな」
ボケ「僕、寝ている浮浪者の頭を自転車でひいたことありますからね」
ツッコミ「おい、おい、大丈夫かいな?」
ボケ「ゴンって鈍い音」
ツッコミ「痛そうやな」
ボケ「“ごっつ痛いわ-!”って言ってました」
ツッコミ「そら痛いやろ」
ボケ「でも、謝ったら許してくれましたよ」
ツッコミ「それで済んで良かったな」
ボケ「自転車と言えば、僕らの住んでいた街ではよく自転車を盗まれたんですよ」
ツッコミ「治安が悪いな」
ボケ「トラックが来て、男たちが降りてきて、自転車を積めるだけ積んで去るんですよ」
ツッコミ「夜に?」
ボケ「いや、昼夜を問わず、年中無休でやって来ます」
ツッコミ「コンビニか」
ボケ「でも、一番腹が立ったのは、サドルだけ盗まれたときです」
ツッコミ「サドル無かったら、ずっつ立ちこぎやな」
ボケ「仕方ないので、隣の自転車のサドルを装着して帰りました」
ツッコミ「隣の人は、どないするねん」
ボケ「また隣の自転車のサドルを使うでしょう」
ツッコミ「悪循環やな」
ボケ「で、浮浪者の話ですよね」
ツッコミ「話、戻るんかい。何のための寄り道やってん」
ボケ「彼女と街を歩いていたらですね」
ツッコミ「俺は無視かい」
ボケ「道の真ん中で浮浪者が大便していたりするんです」
ツッコミ「おちおち歩道を歩かれへんな」
ボケ「いやいや、車道でも」
ツッコミ「マジで!?危ないやんか」
ボケ「いや、ゆっくりタバコ吸いながら大便していますよ」
ツッコミ「すごいな」
ボケ「車の方が待ってますからね」
ツッコミ「マジで?」
ボケ「すごいでしょ」
ツッコミ「浮浪者の話だけで、結構しゃべれるもんやね」
ボケ「まだ、ありますよ」
ツッコミ「まだ、あるんかいな」
ボケ「男性の浮浪者と女性の浮浪者が、路上で性行為してることもあるんですよ」
ツッコミ「マジ?」
ボケ「いろいろな体位を見ました」
ツッコミ「教育上、良くないな」
ボケ「それからね」
ツッコミ「まだあるん?」
ボケ「僕ら、中学生の時にグランドで野球してたんですよ」
ツッコミ「あれ?話が変わった?」
ボケ「そしたら真っ黒なベンツが止まって、
中からパンチパーマのオッチャンと全身ヒョウ柄の女性が降りてきましてね」
ツッコミ「ちょっと不穏な空気やな」
ボケ「オッチャンが言ったんですよ、
“儂にも1球打たせてくれや”、
そして僕らの金属バットを持ってバッターボックスに立ったんですよ」
ツッコミ「困った状況やな」
ボケ「その時、グランドで寝ていた浮浪者が起きてしまいまして」
ツッコミ「寝てればいいのにな」
ボケ「ヒョウ柄を先に見て言ったんですよ、“ブサイクやな~このオバハン”
ツッコミ「あらら」
ボケ「そしたらオッチャンが浮浪者を金属バットで殴り始めて」
ツッコミ「事件やないか」
ボケ「浮浪者、みるみる血まみれ」
ツッコミ「怖い怖い、浮浪者はどうなったん?」
ボケ「“ごっつ痛いわ~”って言っていました」
ツッコミ「そら、痛いやろ。もうええわ」
2人「どうも、ありがとうございました」
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