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第7話 有名人です!

 これは困った・・・

 非常に困ったことになった・・・


 俺は和風ハンバーグを作りながら、リビングで楽しそうに最近買ったゲーム機で遊ぶ美羽と真美先輩を見る

 美羽が楽しそうにしているのは良いことなのだが、これから来るかもしれない人が来た場合、大変なことになるかもしれない


 真美先輩は千夏の大ファンで、秘密の撮影まで知るほどだ

 もし、この状況でチィ姉がここに来た場合


 まず、いつも通りバカみたいな感じに家に入ってくる

 すると、真美先輩は絶叫、もしくは喜びすぎて気絶、悪ければ・・・考えたくもない

 俺的には気絶してくれるとありがたい。そして、そのまま忘れてくれると嬉しいんだけど・・・

 そんな儚い夢を願っていると家のインターホンが鳴った


「あ、俺出るから2人は遊んでて」


 急いで玄関に向かうと予想通り、チィ姉が立っていた


「わぁふーちゃんがお迎えだ~」


 チィ姉は家の中に入ろうとするのを止めると、チィ姉は?マークを出しながら俺の方を見てくる


「今日はダメ。友達来てるから」

「ふーちゃんの?それじゃ尚更挨拶しなきゃ」

「いやいやいや、自分の今の立場を考えてよ」

「立場?あ、そっか、私、ふーちゃんの彼女だもんね」

「・・・・」

「有名人です」

「そう。そして、友達はあなたの大ファンです」

「ふ~ん、それじゃ挨拶を・・・」

「だから、俺はチィ姉との繋がりはバレたくないの」

「いいじゃん、お姉ちゃんの言うこと聞きなさい!」

「・・・はぁ、言うこと聞いてくれたら今度どこか一緒に行ってあげると思ったのに・・・もうい」

「ホントっ!?約束だよ、ふーちゃん」

「それじゃ今日の所は自分の家に帰ってくれる?」

「うん。でも、その前に・・・」


 チィ姉はキスをして終わるとニコッと笑って、自分の家。といっても1こ上の階へ上がっていく

 俺はため息を付きながら、ゲームで遊んでいる2人の所へ戻り、再びハンバーグを作る


「九十九くん、誰か来たの?」

「セールスマンの方です」

「こんな時間に?」

「あ~仕事熱心な方なんでしょうね」

「ここのマンションって住んでる人以外は普通に入れないんだけど?

 それに、ここって東京の中でも超が付くぐらい高級マンションだよ?美羽っちがここ買うのだって大変なことだし・・・美羽ちゃんから聞いたらこの家主は九十九くんってことになってるって言うし」

「そうですね」

「怪しい・・・入った時からなんか違和感があったんだ。2人にしては広すぎるし、お箸は3本あるし・・・」

「それは俺の母親のです。時々食べにくるんですよ」

「親?」

「俺の親はちょっとこのマンションの大家さんと知り合いなんで安く譲ってもらったんですよ。だから、こうして美羽と俺とで暮らせれるんです。な、美羽」

「う、うん。そうだよ。真美さん」

「本当に~?」

「はい、それにこう言っちゃ悪いですけど俺ら結構お金持ちですよ?」

「美羽っちだけでしょ、それは」

「あははは、それよりご飯ができたんですけど食べないんですか?」

「あ、食べる食べる」


 真美先輩は嬉しそうにテーブルに着くと、美羽がキッチンの方へ来て、皿をテーブルに持って行き、俺たちの夕食が始まった。

もしかすると、真美先輩は賢いと思ってたけど意外とバカなのかもしれない・・・



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