第9話 好きと言った結果がこれだよ・・・
前の事件?が起きてからチィ姉の行動が激しくなってきている気がする
俺は確かにチィ姉のことが好きだと言った
その言葉に偽りはない
もちろん姉としてなのだが・・・
だけど、チィ姉は意味を違う方に捉えたのだろうか?
それでもこの行動はどうかと思う・・・
「ね〜ふーちゃん。背中流しっこしようよ〜」
「・・・・・」
「ね〜」
なんでこうなったのかは俺でも分からない
ただ分かってるのは俺は小さいタオル一枚だけで、チィ姉はスク水を着ていること
「ね〜背中流しっこ〜」
「・・・あのさ・・・普通の姉弟はこんなことしないよね」
「私たち姉弟だけど、血繋がってないよ?」
「・・・・そうだけど」
血は繋がってなくても普通はしないだろ・・・付き合ってもない男女で風呂なんて
ましてやこんな歳で・・・
「早く出てよ」
「なんで?」
「いやおかしいでしょ。スク水で入ってくるし」
「あ〜ふーちゃんエッチだなぁ・・・わかったよ脱ぐよ」
チィ姉はスク水を脱ごうとした
「いやいや、脱ぐな!なんでそうなるんだよ・・・」
「もぉどっち?裸がいいの?それともこのままがいいの?」
「どっちも嫌だよ。とりあえず出てってよ」
「え〜・・・それじゃ背中流しっこしてくれたら出てってあげる。でもやらずに出て行ったらお母さまの料理食べることになるよ?」
チィ姉は満面の笑みで悪魔のようなことを言ってくる
あの料理を食べた日から3日間は地獄だ
歩くことさえ難しくなるぐらいな強烈な味なのだ
究極の選択を強いられた俺は悩みに悩んだ挙句、チィ姉に負けた
「えへへ〜流しっこってなんか夫婦みたいだね〜」
「うん」
「楽しい?」
「うん」
もう反応する気が出ない
後ろではスク水姿のチィ姉が楽しそうに俺の背中を洗っていた
「ふーちゃん、私のこと好き?」
「うん」
「それじゃ前もしていい?」
「う・・・・ん?・・・今なんて?」
「おしい・・・ほら、次は頭洗ってあげる」
チィ姉は小さく舌打ちして、俺の頭にお湯を流す
何考えてんだ・・・この人は・・・
「それにしても、懐かしいね」
「何が?」
「昔、よく入ってたでしょ?2人で」
「入ってたね」
「いつからだっけ?入らなくなったの」
「確か俺が小2のときじゃなかったかな」
「そうそう。ふーちゃんが入らないって言った時はショックだったなぁ・・・」
チィ姉は俺の頭を洗いながら昔のことを懐かしがっていた
しかし、それは誤りで、俺の記憶ではチィ姉の方から入らないと言っていた気がする
だけど、そんなことを言う気にもなれず、黙っていた
「はい、目瞑ってね〜ふーちゃん」
そう言うと頭からお湯が流され、泡が流されていく
「どうだった?気持ちよかった?」
「うん。気持ちよかった。ありがと、チィ姉」
「うんうん」
俺はチィ姉にお礼を言って風呂場から出る
後ろからは「えー私は〜」と言う声が聞こえたが、これ以上いるとチィ姉にバレたくないものまでバレそうだったので急いで出て体を拭いて自分の部屋に戻りカギを締めて寝ることにした