第63話 星井 鈴
明けましておめでとうございます。
「もひぷる」です。
2010年もコメント・メッセージなど気軽にしてくれるとありがたいです。
それでは、これまで同様、それ以上に頑張っていきますので「才色兼備な姉と普通な俺」の方、よろしくお願いします。
「ふぁぁぁ~・・・」
「楓くん、寝不足?」
「まぁそんなところ」
前では久美ちゃんが机に座りながら小説を読んでいて、黒板には“自習!!”と書いてある
教室の中は静かではあるが、コソコソと話し声が聞こえたりしている
「2年生は修学旅行だね」
「だから、寝不足」
「あはは、なるほどね。」
悠斗は察して苦笑いをしながら、配られたプリントに答えを書いていく
「あ、そういえば小雪ちゃんが出てるドラマ今日からだね」
「あ~、忘れてたよ」
「注目されてるよ、人気作家の星井 鈴の原作で一番人気のアイドルの小雪と人気俳優の俊也が出てるドラマだから」
「星井鈴ねぇ・・・」
人気作家の星井 鈴
6作品の本を出して、ほとんどが大ベストセラー
その中で2作品は社会現象を起こすほどの爆発的な売り上げを出した作家で俺の母親でもある人
世間では名前だけしか知られていないため、世間では俺の母親があの人気作家というのは知られていない
「楓くんのお母さんも大変だね」
「そうでもないよ・・・・って知ってんの?あの作家の正体」
「うん、だって色々お世話になってるから」
「あ~・・・そういえば出版社って高峯社・・・」
「先生にはいつもお世話になっています」
「いえいえ、こちらこそ」
お互い頭を下げる
周りから見ればよく分からない風景だろう
「楓くんは書かないの?」
「俺?書かない、書かない」
「書いたことないの?」
「ん~・・・昔に1回ぐらいあったかなぁ」
小さい時に親の影響を受けて、一度書いてみたことがあったが所詮子供が書いた本
文章とか色々おかしかったりして読めたもんじゃなかった気がする
「読んでみたかったなぁ、楓くんの小説」
「もう無いよ。いつの間にか無くなってたから、たぶん捨てたんだと思う」
「それはおしいことを・・・。本にしたらベストセラーしてたかも」
「あはは、無い無い」
今思えば、本当にあの小説はどこに行ったんだろう
捨てた記憶もないから、探せばどこかにあるかもしれないが。わざわざ恥ずかしい小説を探しだすのも嫌だから探す気もないけど
「あ、楓くんの携帯光ってるよ」
「ホントだ。ありがとう」
メールを見てみるとチィ姉から3通ほど着ていた
1通目
-ふーちゃんお元気ですか?
私はふーちゃんがいなくてさびしいです。
だから!写メ送ってきて!!!-
2通目
-早く送ってほしいなぁ~
早く送って~、私の写メ送っておくね
(チィ姉の笑顔の写真添付)-
3通目
-応答せよ!
早く写メ送ってくれないと死んじゃうよぅ・・・-
「・・・・めんどくさいなぁ」
「え?」
「いや、なんでもない。あ、悠斗、ちょっと写真撮っていい?」
「え?いいけど・・・」
「ありがとう」
俺は悠斗を撮る
そして、その写真をメールに載せて送る
すると、すぐに返ってきた
-なんで悠斗くん?
カッコいいけど、私はふーちゃんがいいの!!!
早く送ってきて!―
俺はそのメールを読み終わると携帯を閉じ、ポケットの中に入れた




