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第50話 ミレニアム懸賞問題

 夏休みが終わりに近づく頃

 夏休みを充実しすぎた学生たちは宿題に追われる日々が続く

 でも、俺はすでに終わっていたので自分の部屋でゆっくりと漫画読んでいた

 

「ふ、ふーちゃん!手伝って!!」

 

 ゆっくりとした時間が進んでいる中、俺の部屋にものすごい勢いでチィ姉が入ってきた

 

「私の宿題手伝って!」

「分かるわけ無いでしょ。てか、宿題終わってたんじゃないの?」

「終わってたと思ってたんだけど・・・久美ちゃんにハメられた・・・」

 

 チィ姉はカバンの中から8ページぐらいの束の紙を出す

 その紙の表紙を見ると「高得点者専用 千夏用」と書かれている

 

「そういえばチィ姉、期末でも1位だったんだっけ?」

「うん・・・まさかこんなのが入ってたなんて・・・」

 

 チィ姉は何故か俺の部屋でその宿題をやり始めるが、なかなか進まない

 俺は横から見てみたが何がどうなって答えに導いているのかすら分からない

 

「それ、高校生レベルの問題?」

「わかんない、でも難しい・・・ふーちゃぁん・・・」

「可哀そうだとは思うけど、抱きつかないで」

 

 半無理やり俺からチィ姉を引きはがして、机に向かわせて俺は漫画を読む

 それから10分ぐらい経って、チィ姉の方を見ると悩みながらもペンは進んでいた

 俺は落書きでもしているのか?と思って覗きこむと最初の問題2個までは問題から答えまでの途中式が書かれているにも関わらず、3問目からは答えだけしか書いていない

 

「それ合ってんの?」

「ん?」

「その3問目」

「え!間違ってる?」

「いや、途中式書いてないから適当に答え出してるのかなぁって」

「途中式は頭の中でやってるの」

 

 チィ姉は俺と話しながらも1問3~5分ぐらいのペースで解いていく

 しばらく横から見ていて、ようやく最後の問題になった

 するとチィ姉のペンがピタッと止まる

 

「どうかしたの?」

「・・・・」

「チィ姉?」

「・・・・こんなの分かるわけ無いよぉ」

 

 チィ姉はバタンと倒れて、もう諦めモードだ

 俺は問題を見るがやっぱりよく分からない

 

「ミレニアム懸賞問題の1つを解け?・・・ミレニアム懸賞問題って何?」

「んーっと、出されてる問題が数学上未解決な問題で、もしそれを解いて皆に認められると100万ドル貰えるの」

「すごいじゃん、頑張りなよ」

「解けるわけ無いよ、天才さん達が何人も挑戦してるんだから・・・」

 

 チィ姉はすでに俺が読んでいた漫画を読んでいて、やる気が無い

 俺は問題を見なおして、チィ姉がなんで悩んでいるのかが不思議になった

 

「・・・これさ、書かなくていいんじゃないの?」

「?」

「いや、ミレニアム懸賞問題のことを知ってないと書けないでしょ?まぁ知ってても書けないだろうけど」

「・・・そっか!そうだよね」

 

 チィ姉はガバッと起き上がり、最後の問題の答えの所に大きく“ミレニアム懸賞問題って何?”と書くと満足そうにカバンの中に仕舞った

 そして、俺の方に抱きついてくる

 

「やっぱりふーちゃんは天才だよ~、まさかそんな答えがあるとはね。えらい、えらい」

「あ~、抱きつくな。頭撫でるな」

 

 良い子、良い子と何度も言いながら俺の頭を撫で続けたり、思いっきり抱きついたりしてきた

ミレニアム懸賞問題のことを書いてますが、昔ちょっと聞いたぐらいで詳しくは知りません

確かホッジの予想とかそういうのだったと思います・・・

詳しく知りたい人は検索頑張って!

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