第42話 パーフェクトゲーム
軽井沢
あの避暑地とか色々で有名なところ
そして、俺とチィ姉はそんなところに旅行に来ているわけだが夏休みなので人が多い
「イエ~イ」
これで2連続ターキーだ
俺とチィ姉はチェックインが可能になるまでの時間をボーリングで潰す
そして、チィ姉は2ゲーム目に入ったところで6番までストライク
さっきのゲームでは275、俺は170
「ふーちゃん、弱いよ」
「チィ姉が異常な強さなんだよ・・・275ってプロか・・・」
「えっへん!はい、ふーちゃんの番だよ」
「うん」
俺はボールを持ってピンに向かって投げるが、少しヅレてしまった
そして奇跡的に7番、10番ピンだけが踏ん張る
「・・・ありえない」
「すご~い、ふーちゃん」
「すごくもなんともないよ・・・こんなん倒せるか・・」
今までボーリングを何回かしてきたが、この7番、10番ピンだけ残っていてスペアを取ったことが無いし、こんな状況になることも滅多にない
横では俺が苦しんでいる状況を楽しそうに見てくるチィ姉がいた
「がんばれ、ふーちゃん。それとも私がやってあげようか?」
「できるものならやってみてよ、できたら何でもしてあげるよ」
「ほんと!?ホントに何でもしてくれるの?」
「いいよ。倒せるもんならね」
俺はレーンから引いて椅子に座るとチィ姉はボールを手に取りフォームを取る
チィ姉は綺麗なフォームのまま、ボールを手から離し、10番ピンに向かって転がっていく
ボールはもうガーターになりそうなところで踏みとどまり10番ピンを当たると、10番ピンが反射して7番ピンを巻き込み、見事2本とも倒した
「・・・・・」
「えへへ~、私に不可能は無いのだ」
「あ、ありえん・・・」
「どうどう?私すごいでしょ。ふーちゃん」
「凄すぎて怖い・・・」
そのあとの俺のボーリングはチィ姉のあの技を見たことでリズムが崩れ、120で終わり、チィ姉はリズムに乗ったのか、そのあともストライクを連発し見事パーフェクトゲームを達成した
そのボーリング場ではチィ姉がパーフェクトゲーム達成者5人目で写真を取られ、何かボーリングのボールを渡され、賞状を渡され、と目立ちまくった