表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/125

第36話 久々のラジオ

 

「千夏と」

「楓の」

「「××ラジオ~」」

 

 かなり久々のラジオ

 

「お久しぶりです、みなさん」

「ちょっと事情があってできませんでしたが、今日からまた開始しますね~」

 

 金曜日、チィ姉とのケンカやGWなどで数週間の間が開いてしまった

 俺は今度の水曜日にしたいと言うと反独裁者である沙羅さんは「今日やる」と言ったのでやる羽目になった

 

「それじゃ手紙は私が読むね、ペンネーム:ぺぺさん。久しぶりのラジオ楽しみしてました!これからも頑張ってください!との励ましメールですね、楓くんこういうのは嬉しいですね~」

「ですね、こんなラジオを楽しみにしてくださるのは俺たちにとっても嬉しいですね」

「うんうん、それじゃ次のメール読んじゃおう、ペンネーム:ニュースペーパーさん。千夏さんは九十九 楓とはどんな関係なのですか?・・・・・」

 

 今回はメールは中身を読まずに印刷していたので、こういうのがあり得る可能性があったのだが、まさかこんな早く爆弾を引くとは思ってもみなかった

 

「・・・えっと、それじゃこれは俺が答えますね。俺と千夏先輩は幼馴染です、俺と千夏先輩の親が仲良くて、それで昔から遊んだりしていた仲なので皆様が勘違いされるかもしれませんが・・・・今のところは仲のいい幼馴染です」

「・・・・・」

「ですよね?千夏先輩」

「・・・あ、うん」

「それじゃ次のメールを読みます・・・・・」

 

 それからは爆弾を引くこと無く、無事にラジオが進んでいき終わりの時間になった

 

「えーっと、それじゃ今日のところはそろそろお終いです」

「そうだね、久々に聞いてくれた人、ありがとうね~」

「もしかしたら、また間が開くことがあるかもしれませんがその時はごめんなさいです。それではまた~」

「ばいば~い・・・・・・ふぅ、終わった~」

 

 久々のラジオはさすがのチィ姉も疲れたのか、背伸びをしている

 各言う俺も疲れた

 

「おつかれさま、楓くん」

「ああ、うん。おつかれ悠斗」

「それにしても、やっぱり来てたね。掲示板の件」

「うん、あれから音楽の途中に見てみたけど結構来てた」

「やっぱり・・・でも、もう来ないと思うよ。新聞部には要注意しておいたし」

 

 悠斗はニコッと笑いながら持ってきたコーヒーを飲んだ

 

「あ~そういえば、悠斗はこの学園長の孫だっけか」

「忘れてたの?」

「なんかどうでもいいかなぁって思ってたから」

「僕的にはそれでいいよ、むしろ大歓迎」

「あはは、んじゃ俺はそろそろ帰るよ」

「うん、それじゃまた来週」

「また。チィ姉、帰るよ」

「うん。じゃあね、沙羅、悠斗君」

 

 俺とチィ姉は放送室から出て、家に向かって歩く

 本当は別れて帰った方が問題にならないんだけど、最近はどうでもよくなってきた

 それにさっき幼馴染と言ったし、一緒のクラブに所属していて一緒に帰らない方がなんか不自然だ

 

「ねぇねぇ、ふーちゃん」

「ん?」

「さっきラジオで私たちの関係のこと“今のところは幼馴染”って言ってたよね?」

「あ~言ったね」

「そっかそっか、うん」

 

 チィ姉はそれだけ俺から聞くと嬉しそうに何度も頷いて、ニコニコしながら家まで俺の横を歩いていた

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ