第17話 ××はちょいエロな響き?
放送部のラジオ計画がほとんど完成し、あとは名前を決めるだけ
「ふーちゃん、ふーちゃん。名前『ふーちゃんと千夏のラブラブラジオ』ってのどうかな?可愛いと思うんだけど」
「却下!!死んでも却下!」
「なんでよ〜それじゃ『千夏は楓を一生愛しています、というかふーちゃん以上に好きになるとかあり得ないと思います。だからふーちゃんの良い所を紹介していこうかなぁと思ってます。あっでもこれでふーちゃんが人気者になったらちょっと困るかも・・・なラジオ』ってのはどうかな?」
「却下!それも長い」
「もぉ〜わがままだなぁふーちゃんは・・・どんなのだったらいいの?」
「普通に『放送部ラジオ』とか『放課後ラジオ』でいいよ」
「ダメダメ!そんな硬いのダメだよ」
何がダメなのかよくわからない・・・
むしろ、チィ姉がラブとか愛してるとか言ってる時点で俺は却下だ
なんのためにチィ姉の行動を外で禁止してるのかわかってるのだろうか・・・
「それじゃ〜『千夏と楓の××ラジオ』ってのどうかな?もちろん××の部分はラブだよ。キャッ恥ずかし」
なんかすごくムカつく・・・
「楓太くん、もうそれでいいじゃないか。少しエロい匂いをさせた方がリスナーは喜ぶぞ」
「これ放課後に放送するのでは・・・?」
「限界ギリギリまで挑戦するのが放送部だ」
沙羅さんはコーヒーを飲みながら断言し、結局俺とチィ姉のラジオの名前は「千夏と楓の××ラジオ」に決まった
「それじゃ今日は部活で残っている人がまだいるから、宣伝しておくか。
悠斗、サイトの方は今日中にできそうか?」
「うん、メールはもう受信できるよ。あと他のも今日中には全部できるよ」
「よし、それじゃ明日からやるぞ」
沙羅さんは校内放送でラジオの宣伝をして、リスナーのリクエストなどを受け付けるメールのアドレスを言って学校の掲示板に紙をチィ姉と張りに行った
「悠斗はこれでいいのか?」
「ん〜面白そうだし僕はいいと思うよ。それに今更反対しても姉さんやる気出しちゃったしもう遅いよ」
悠斗は苦笑いしながらパソコンをカタカタを打っている
「それ何作ってんの?メールの受信とか言ってたけど」
「それもあるけど、今はホームページかな〜。ネット配信とかするらしいから色々とね」
「ネット配信って・・・本当?」
「本当だよ、とことんやる人だから、姉さんは」
その言葉には偽りがないのか、本当に申し訳なさそうに悠斗は俺の方を見てきた
俺も苦笑いしかできず、お互いコーヒーを飲みながらため息をついて2人が戻ってくるのを待った