第29話 代理マネージャー終了
「おかえり、千夏」
「ただいま」
高峯事務所の中に入ると沙羅さんと悠斗が椅子に座って待っていた
チィ姉はテクテクと奥の方に入っていき、俺は近くのソファに崩れるように座る
「疲れた・・・」
「おつかれさま、楓くん」
「今何時?悠斗」
「3時だよ」
「3時・・・しんどいわけだ・・・」
結局、あの頂上から降りるのに1時間近くかかって、高速道路に乗ると何故か渋滞していた
横ではチィ姉が気持ちよさそうに寝ていて、俺は全然進まない中を睡魔と闘いながら何とか事故せずに高峯事務所に着いたのだ
「どうだった?代理マネージャーは」
「シンドイ・・・全然寝れないし」
「あはは、おつかれさま。これ、姉さんから」
悠斗は一枚の紙を俺に渡してくる
俺はそれを受け取って目を何度か擦る
「こんなに良いの?」
「いいんじゃないかな?僕は姉さんに言われた通りにしただけだから」
「たった2日で100万って・・・」
「まぁいいんじゃない?全然寝れなかったんだし」
「凄いな、お金持ちは」
俺はありがたくお金を受け取り、行儀悪くソファに寝転ぶ
「悠斗は?どのくらいまでいるんだ?」
「ん~明後日から楓くんの出版社で手伝いをすることになってるから明日のお昼までここにいるかな」
「そっか。仕事頑張って」
「うん。楓くんも頑張ってね、仕事」
「ああ、そのときはよろしく。・・・んじゃちょっとだけここで寝かせてもらっていい?」
「うん、いいよ」
「ありがとう。あ、また暇な時間があったら遊ぼう」
「そうだね。おやすみ、楓くん」
俺は目を閉じるとすぐに音が遠くなっていく
完全に眠る直前に何か遠くの方でチィ姉の声がしたが、俺が睡魔に負けてしまい、そのまま夢の世界へと向かっていった