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第25話 代理マネージャー再び!!!

 

「おつかれさま。次は音楽番組の撮影だから移動だよ。移動中は寝てていいから」

「わかった」


 俺とチィ姉は撮影現場から東京の某TV局に向かう

 沙羅さんからはメールで車を置いてあると書いてあったので、その場所に向かうとポルシェ911ターボとプリウスが置いてある

 俺はプリウスの方に行くとチィ姉はポルシェの方のドアを開けた


「・・・」

「どうしたの?そっちじゃないよ、ふーくん」

「・・・1つ聞いていい?」

「ん?」

「いつもそんなの乗ってるの?」

「そだよ。最近は沙羅が運転してくれてるよ」

「小牧さんは?」

「小牧さんも運転してくれてたけど、元々美羽ちゃんのマネージャーだからね。休業中の間は私に付いててくれて、今は沙羅が私のマネージャーってことなのかな」

「・・・ちゃんと運転できるかな」


 一応、免許は持ってるけどこんなのゲームでしか運転したことがない

 とりあえず運転席に入ると左ハンドルなので変な違和感を感じる

 俺は何度か操作を頭の中でイメージさせてからエンジンを掛けると背中から重圧というか、普通の車では感じられないモノが来た


「ものすっごい運転するのヤダ・・・」

「?」

「いや、まぁ寝てていいよ。安全運転するから」


 チィ姉はもう乗りなれているのか頷くと耳にイヤホンを入れて少し椅子を深くすると、すぐに夢の世界に入っていった

 馴れというのは怖いなぁと思いながら俺はアクセルをゆっくり踏んで、目的の場所へと向かった




「ふぅ~・・・・・・着いたよ。チィ姉」

「ん?ふぁ~・・・」


 身体を揺すって起こすと眠たそうな眼をしながら車の外に出る

 俺も外に出てチィ姉の後を追って、某TV局の中に入っていく

 そして、楽屋の中に入って時間が来るのを待つことにした


「・・・・」

「・・・・」


 楽屋の中は中々広いが、快適と言うに感じじゃない。

 しばらく、雑誌を過ごしていたがトイレに行きたくなり、チィ姉にトイレの場所を聞いてから楽屋を出る

 そして、こんな所入るのは初めてなのでトイレついでに遠足気分で歩く


 結構人が歩いていると思っていたが、あまり歩いてなくて、あっけなくトイレに着いてしまった

 俺は用を足してから、鏡を見る

 そこには少し顔が引きつっている感じの顔が映っている


「・・・はぁぁ」


 俺はムニムニと顔をマッサージして引きつっている感じを取り除く

 たぶん自分ではちゃんと笑えてるつもりでも、人から見れば無理に笑っているように見えているんだろう

 しばらくムニムニとマッサージをしていると後ろから人の気配がして、振り向くとどっかの番組のADさんが立っており不思議そうな顔で俺の方を見ていた。


「・・・おつかれさまです」

「あ、お、おつかれさまです」


 とりあえず挨拶をしてみるとADさんはトイレの中に入っていく

 俺はこれ以上トイレに居ると通報されかねないと思ったので、出てチィ姉の楽屋に向かう


「あれ?お兄ちゃん?」

「ん?あ、美羽」

「どうしたの?こんなところにお兄ちゃんがいるなんて」

「ちょっとあってね。美羽はなんで?ってまぁ普通か」


 そういや、美羽も新曲を出していたっけ・・・

 たぶん、チィ姉と同じ音楽番組に出るんだろう


「小牧さんどこにいるか知ってるか?美羽」

「小牧さん?ん~・・・確か一旦事務所に戻るとか言ってたような気がする」

「そっか」

「それで、なんでお兄ちゃんがここにいるの?お兄ちゃんもついに俳優デビュー?」

「違う違う。チィ姉の代理マネージャーしてるんだよ」

「そうなんだ・・・・・あ、お姉ちゃんももういるんだよね?」

「ああ。楽屋にいると思うよ」

「まだちょっと時間あるし、行こっと。お兄ちゃんも行くよ~」

「そんな急いでたらコケるって」


 美羽は走りながら俺の手を引っ張っていく

 美羽は何度もここに来ているのか、チィ姉の楽屋の位置を分かっている感じでスイスイと進んでいく


 そして、チィ姉の楽屋の前に立つとノックをして、中に入っていった


「お姉ちゃ~ん」

「あ、美羽ちゃんどうしたの?」

「どうしたのじゃないよぅ。お兄ちゃんがマネージャーって」

「あ・・・沙羅が別の仕事があるって言ってふーくんに任せたらしいよ。・・・だから、何でも無いよ」

「そっか。あ、この後仕事入ってる?遊ぼ」

「ごめんね。この後もまだあるの・・・」


 チィ姉は俺の方を見てきたけど、残念ながらスケジュールをぎっしり詰まっている

 頑張って空けれたとしても10分ぐらいだ

 俺は頭を横に振ると、美羽も諦めたのか別の話をチィ姉と話し始めた


 そして、しばらくすると出演の時間が来たので、スタジオに向かう


 スタジオの中にはお客さん達がたくさん居て、美羽とチィ姉が出てくると盛大に盛り上がった

 俺はスタジオの端っこに立ってその風景を見る


 今のチィ姉はこれだけの人に応援されている

 いや、この放送を見る人もいるだろう

 数えきれないぐらいの人数だ

 そんな人たちを俺の我がままで悲しませるわけにはいかない・・・


 俺は静かに深呼吸をして、カメラの前で美羽と楽しそうに話すチィ姉を見ていた




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