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200文字小説集 vol.2

雨の日は…(200文字小説)

作者: 日下部良介

 雨の日は好きじゃない。

 気持ちが沈む。

 僕には見えるから。


 家族団欒の食卓。

 なのに、一人だけ食事を与えられない人が居る。

 いつも一緒に居るのに。

「どうしておじいちゃんにはあげないの?」

「何を言っているの?おじいちゃんは死んじゃったのよ」


 僕には見える。

 教室の隅に女の子が居る。

 ずっと僕を見ている。

「どうして、カヨちゃんには席がないの?」

「何を言っているの?カヨちゃんは亡くなったのよ」


 僕には見える。

 今も君が…。





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― 新着の感想 ―
[一言] 霊とかは、見えていても、見ないふりをするのが、よくある解決のパターンです。が、主人公の男の子はカヨちゃんが、好きだったんですね。
[良い点] 主人公の優しさが、伝わって来るような作品でした。 ……怖いけど。 [一言] いやん(;_:)
[一言] 最後の一言は、ゾクッときました。 思わず、後ろを振り返ってしまうくらいに・・・。 雨の日って、見えやすいのかな? ちなみに私は、一般的な見えない人です♪
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