第三話 「バナナを愛でる時代は終わった」
第三話 「バナナを愛でる時代は終わった」
―――それでは今回もウルルンさんとエリさん両方に来ていただきました、インタビューを始めさせていただきます。
「よろしゅう~!」
「・・・・・・・・・っ(弁当を食べるのに必死)」
「エリそんなガッつかんでもお弁当は逃げへんで」
「・・・・・・・・・っっ(大きく頷くエリ)」
―――今回はどのようなお仕事ですか?
「今までで一番マトモな質問だな」
「そんなことは言うたらあかんよ、これも仕事なんやから」
―――(マジメに答えてくれないのはどっちだ)まぁわざわざ質問するようなことではなかったですね。
「でも私らのこと何も知らん人のためのインタビューやんな」
「よく考えたらそうだな・・・」
「・・・というわけで今回のお仕事は地方の教育番組です」
「あたしクイズ番組苦手だからめんどいんだがな」
―――クイズ番組ですか、地方なのにかなり邁進した企画ですね。
「こんな地方来たことないがな」
「ウルルン、それは言ったらいかん約束やで」
「ホントのことやろが、新幹線とか乗ったん始めてやったから興奮したやろが」
「そうやね・・・、地方でもお金があるとこはあるんやね・・・」
―――ちょっと聞かなかったことにしますね。ところでお二人はお弁当をいつも完食してますね、尊敬します。
「せっかく出されたもんやからね~、ちゃんと食べないと勿体ないで」
「作った人に感謝しろやコラ! 残すような奴がいたらそいつの分も食うぞワレ」
「スーパー律儀ヤクザウルルンやね」
「意味のわかんねぇ愛称作んなコラ、当たり前のことやろ」
―――そういえば今日はバナナが付いてませんね、いつも大体一緒に付いてますが。
「うちはみかんが付いてる方が嬉しいけどね(美味しそうにみかんを頬張る)」
「バナナを愛でる時代は終わった、これからはみかんだ」
「実際季節が変わっただけやけどね」
「冬に食べるみかんってうまいよな、たまんねぇぜこいつはよう・・・」
「ウルルンあかんでー! それ三つ目や! 他の人の分まで食べたらアカン!」
「大丈夫だって、みかんが付いてたなんて置いてなかったら気付かないだろ」
―――そういう問題ではないと思いますが・・・、それでは今回のインタビューは終了させていただきます、ありがとうございました。