第二五話 「イメージプレイはもうコリゴリなのねん」
第25話 「イメージプレイはもうコリゴリなのねん」
―――ラジオ収録お疲れさまです、そしてウルルンさん復活おめでとうございます。
「自主謹慎してる間も、ラジオは聞いてたんだがな」
「うちとしてはあの苦しいのをずっと聞かれてたんかと思うと・・・、うちだけが不公平な感じでならんわ」
「いい声しとりまんなこの娘はグヘヘヘヘッッ!! みたいな感じで楽しんでおりました」
「ちょっと休み中にネジが外れてもうたみたいやな、いっぺん粛正したろかっ」
「いやぁでも毎回楽しませてもらってたっての、元気そうで安心できるしな」
「うちがどんだけ緊張と不安と羞恥の中を乗り越えてきたと・・・・・・」
「あたしは暇で仕方なかったんだがな」
―――ということはあのコーナーもご存じなんですか?
「イメージストエリ(笑)」
「客引きのための醜い企画や・・・、もう二度とやらんで」
「こんにゃくの回は凄かったな」
「毎回一人やったら辛いやろって田村さんおったのに、あの日だけは出演拒否しよったからな、ホンマ恨むで」
「さすがの田村さんも興奮を抑えられなかったと」
―――胸騒ぎがしただけですよ・・・、家族を泣かせたくないので。
「うちは生け贄かっっ!!」
「完全に使われてるな、主に成人男性に」
「縁起でもないこと言うなや・・・」
「“えぇ、只今持ちづらいんやけど頑張ってニギニギしてます”“ちょっとこれ手がヌルヌルしてきて大変なんやけど”いやぁ、凄かったな」
「再現すなや!! 酷い有様やったんやから!!」
―――でも打ち切りにならずにこの日を迎えられてよかったですね。
「その点はエリに感謝だな」
「うちはこれでもう酸素ボンベ持ち込まんで済むから安心やわ」
「そんなもん持ち込んでたのかよっ」
―――しかし、明確な予告はしてなかったのですが、ウルルンさんの復帰を祝うお便りが来てましたね。
「復帰後初仕事がラジオになるっていうのは報道されてたからじゃねぇか」
「勘のいい人はわかりよるもんね、うち前回に次回はゲストが来ますって言ってもうてたし」
「おかげで今回はほとんどお便りを読んでるだけで最後までいけてよかったがな」
「ようやね、久しぶりの二人での仕事やったけど、リスナーに助けられた形やね」
―――無事ラジオを続けられるということも決まりましたし、今後もよろしくお願いします。
「よろしゅう~!!」
「待たせた分貢献していくからこちらからもよろしく!」
―――ありがとうございました。これで私が出演することもなくなりますので安心です。
「どうせ呼ぶんやけどな」
「変に人気出てやがるもんな」