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第一六話 「熱暴走アンダーピクチャー」

第16話 「熱暴走アンダーピクチャー」


―――只今、お二人の一周年を祝うために飲み会場に来ております!!!!


「イエーイ!!」

「上機嫌やなぁウルルンは」

「酒が飲めれば十分よ、普段あんな胡散臭せぇ控え室だから盛り上がらねぇんだよ」


―――そうですね、今日は好きなだけ飲んで食べていただければいいですね、“経費”ですのね。


「経費!! 神ぃぃぃいい!!! 事務所もたまにはいいことするねぇ」

「そんな言うてウルルンガツガツ食べすぎやで」

「というか、田村さんもこんな女の子二人と飲みに来て奥さん怒ったりしないんだろうな?」

「女の子・・・(汗)うち女の子やったんか・・・」


―――いえいえ、これは仕事ですから(キリ


「やべぇ、これ職権乱用だ、にやつきすぎだろあんたっ!!」

「ある種田村さんへのご褒美でもあるんかもしれんなぁ、それもいいんちゃう? それなりに一年間やってこれたんやから」


―――はい・・・、もう毎日が辛くて胃がキリキリと・・・、って主にお二人のせいですけどね。


「これは過保護だな」

「田村さんは将来過保護になるんかいな、それは気ぃつけなあかんで」


―――責任のなすり付けですか・・・、はいそうですね、私が不甲斐ないからですね。


「愚痴っぽいやつめ」

「きっと彼女と別れても未練たらたらなタイプやな」

「エリ・・・、それは酷いっ」


「やっぱり枝豆最強説やね」

「あたしはユッケだな」

「ユッケうちだめやわ・・・、何か缶詰みたいな感じがダメやねん」


―――全然インタビューになってませんがいいんでしょうか・・・。


「何か聞きたいことあるん田村さん??」

「例にもよってスリーサイズと個人的なプライバシーについて黙秘させてもらう」

「ウルルン経歴に大体載っとるやん・・・」

「一年の間に調べ抜かれたからな」


―――そうですね・・・、今日くらいはインタビューを忘れてもよさそうですね。


「ウルルン肉ばっかり食べたあかんよっ」

「すき焼きで肉を食べなかったら何を食べるんだよっ」

「豆腐!!豆腐でも食べとってくれたらええよ」

「そんなこと言うなら豆腐に恨まれて死にやがれ!! もう潰れちまったけどな」

「ウルルン酷い・・・、豆腐に罪はないのに・・・、こんなに潰されてしもうて・・・」


―――若いっていいもんですね。


「お前はアイドルマスターでもやってんのかっ」

「そんな言うたあかんて、もう今の奥さんに飽き飽きしとんねんきっと」

「それの方が酷いだろっ」


―――二人は恋愛の方は・・・。


「・・・お前はあたしを怒らせた」

「あらあら・・・、これは収拾付かんで・・・」

「とりあえずお前の覚悟を聞こう」

「覚悟って・・・、ビール突きだして飲ませるんかいな・・・」


―――やっぱりいいです・・・、次回に持ち越すことにしましょう。


「そうか賢明だな、それでも飲ますけどな」

「ウルルン・・・、程々にしとかな次会うときには殴られて傷だらけの田村さんを見ることになるで・・・」

「それも面白そうだな」


―――勘弁してください・・・、私はお酒は弱いので・・・ってそれは・・・ああああああああぁあぁっぁぁあああぁぁっぁ。


「ご愁傷様です」

「日本酒は良いぞ」



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