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第一五章 「オリゴ糖アンバランス」

集中力が生んだ連続投稿。。

いよいよ二年目に突入です。完全にコメディですね。

第15章 「オリゴ糖アンバランス」


―――お待たせしました、インタビューとしては数ヶ月ぶりですね、そしてデビュー一瞬年おめでとうございます。


「一年何やったか覚えてねぇけどね」

「うちは覚えとんよ、ウルルンがブーツ履いたらうちめっちゃ頑張って首上げないと表情見えへんこととか、うちの水着が失笑を呼んだこととか、ドッキリ企画で一緒に落とし穴に落ちて一時間放置されたこととか」

「ヘンなことしか覚えてねぇな、そういや雪積もってた中撮影してた時に“絶対すべらへん”って言っといて豪快に滑ってカメラマン倒してたな」

「あのエロカメラマンのことか! あんな人はええねん、スカートの中見ようとした罰や、あのカメラマンテレビカメラ左肩で抱えながら右手のケータイで盗撮してきよるからな、もはや職人芸やで」

「いやぁ、あの追いかけっこは見物だったな、必死に逃げてやがったもんな」

「あんなんな、仕事の範疇越えとんで、さすがに逃げるで」


―――さぁ、一周年を迎えたということですけど、ここで重大発表ですね、一周年記念に“癒し系イメージアルバム”の制作が決定しました。


「激しく向いてない仕事がきやがったな」

「知ってる人からしtら、うちら二人が揃ったら安心できひんのちゃうんかと思うやんねやっぱり」


―――せっかくインタビューなんですから、お二人ともポジティブな発言をしましょうよ(苦笑)


「自由がモットーなうちらやで?」

「こちとら考えて話すとかそんな上級なこたぁできねぇんだよ、Fランバカにしてんのかぁぁっぁ!!!」

「ウルルン・・・、それ自分からバカにしてるよ・・・」


―――やっぱりいつも通りですね・・・、それじゃあちょっと具体的なことをお聞かせ願いますか。


「あたしゃよく知らねぇからエリ説明よろしく」

「やっぱり・・・、そのフリ一年間変わってないやん・・・ええけどね、ちゃんと合っとる自信はないけど。

 今回はですね、聞いてるところによるんやけど、全11曲のアルバムになっとります。全部うちらが歌っててやね、単体の曲もあるし、歌詞に挑戦しとる曲もあります、ウルルンは面倒言うとったから歌詞書いてるんはうちの二曲だけで後は作曲さんに頼んだんやけどね」

「あたしはセンスないから歌詞書くなんてできねぇんだよ、考えてもヒップホップしか思いつかねぇぞ、出せるわけねぇだろ、癒し系というか完全に詐欺になるだろうが」

「そういうわけで、不安も多々ありますが頑張っております。そういえばアルバムって1曲目と最後の曲を良曲にすればいいとかいう風潮があるやんな」

「アルバムは真ん中の方のシングルでは出しづらい曲を楽しむって人もいるけどな、普段シングルでは歌えないバラードを入れたり、あまり特徴のない曲を入れたりな」

「歌手によってタイプがあるっちゅう感じなんかな、アルバムやと歌手のわがままが通りやすいとかいうんもあるんかな、実際うちらもそんな感じになっとるし」

「そういや、今回の主題曲なんだっけ?」

「“アルカリ性依存症”やで、一曲目の予定の曲やね、もちろん仮やけど」

「・・・・・・それ、アルバムのタイトルじゃねぇよな?」

「アルバムのタイトルは“オリゴ糖アンバランス”です」

「なんだっってぇぇっっっ!!!!! クソがぁぁぁぁぁ!! 解散すんぞコラぁぁぁぁっぁぁ!!!!!!!!」

「冗談やってウルルン、そんな興奮せんだって、うちらにはロクなタイトル付かへんから」

「何一つ慰めになってねぇ・・・・・・、もうやだこの仕事・・・・・・」


―――なんとも大変なことになってますね・・・、それで本当のアルバムのタイトルはなんですか?


「ちょっと待ってくれへん? 担当に聞かへんとわからん・・・」

「マジかよ・・・」

「だってな、まだ決まってへんから決めてもらわんと」

「そういうことは相談してだな・・・」

「ウルルン・・・、相談したって、いつも何一つ決まらんやないか」

「・・・・・・・・・」

「すんません、ここカットでお願いします」


―――私だけ聞かなかったことにしますね、原稿は残りますけど。


「あたしらの一年って・・・」

「まぁ今日までのことは忘れよ、担当からアルバムのタイトルの発表があったで」


―――そうですか、そのタイトルとは?


「“ボーリング マイ ウェイ”」

 

 ドガシャン!!!


「酷すぎてイスから落ちただろ!!!!!」

「冗談やって・・・、もう二度も引っ掛かったらあかんで」

「勘弁しやがれ・・・、寿命縮むだろが・・・」

「そういうわけで、タイトルは“ ガールズ ライフ シンドローム”です。うちらも精一杯良い作品になるよう頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願いします」

「カッコイイじゃねぇか・・・、絶対ありえねぇタイトルばっかり出された補正だろうがな」


―――はい、ありがとうございました。本日のインタビューは終了とさせていただきます。

これから発売まで制作は急ピッチで進んでいきます、エリさんとウルルンさんの癒し系アルバム“ガールズ ライフ シンドローム”をどうぞよろしくお願いします。


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