第一四話 「出会いの日<エリ>」
申し訳ない事態・・・、時間が足りない!!頑張ります。。
第14話 「出会いの日<エリ>」
―――おはようございます。本日はエリさんにウルルンさんとの出会いについて聞いていきたいと思います。
「そうやね、うちは緊張しとったからちゃんと覚えとうかわからんけど、せっかくやし思い出してみよか」
「うちは前日から地味に緊張しとった。考え出したら寝られへんのや」
―――へぇ、エリさんでも緊張することあるんですね。
「失礼やで、あんたどんだけ一緒に仕事してきたと思ってんや、うちなんて知らんことだらけやで、緊張もするわ」
「うちは寝れないあまり部屋の中をのたうち回ってブログを書いて掲示板荒らして、それでも寝付けへんから震える手つきでウルルンにメール送ったんや。返信はなかったんやけどな。酷く後悔したで、ロクに考えもせずに送ってしもうた、このままやったら会った瞬間ギスギスしてまう、そんなことを考えとったら結局うちは余計寝れんくなった。
後から見たら送ったメールは怪文書みたいやったからな、“よろしくお願いします”が“よろしくお板東ます”になっとったしな、ホンマ何しでかすかわからんで。
でもなぁ、メールは返ってこうへんし、相方は茶髪でゴルディオンハンマーみたいなカバン持っとってフルアーマ装甲みたいなジャンパー着て、タバコ吸ってるヤンキーやって
聞いとったやけどな、見てみたらめっちゃ優しくてカッコイイ声やし身長も高い美人やねん。ギャップ萌えとかやないで、勝手な妄想とかやないで、ホンマに思ったんや。
受付でおっさんの嫌がらせにあってるところを軽く解決してくれたんや、うちが急いどんのに5分も言い争っとったのを一瞬でやで、ホンマ神かと思ったで。
その後な、ウルルン化粧の仕方も教えてくれたんや、うち引き籠もりやさかい、ホンマどんなんが似合うとかわからんのや、自分の顔に自信があるわけでもないしやな、さすがにウルルンにも“そんなんじゃこれから仕事やっていけねぇぞ”って言われたわ。でも緊張した初仕事でもずっと傍におってくれた。ホンマうちなんて足引っ張ってばっかりやし落ち着きないし仕事のことわかっとらんけど、ウルルンと一緒におったら不思議なくらい
安心できるんやわ。
―――それはなんか、本人の自覚はなくてもウルルンさんが凄い人に思えてきますね。
「生まれも育ち方も環境も、うちと全然違うやろうからなぁ。お互い足りないとこ補足しあえるんやろうなぁ、やっぱ一緒におって楽しいさかい、うちが抱えてる不安も吹き飛ばしてくれるんや、なんかベタ褒めやな。
でも初仕事の思い出って言うたらそんな感じやと思うで」
―――そうですか、仲が良いにはそういった理由があるんですね、ありがとうございました、以上エリさんからのお話しでした。