第十一話 「滑り止め? 滑り台滑りっぱなしですが何か??」
第11話 「滑り止め? 滑り台滑りっぱなしですが何か??」
―――どうも、今日も引き続きエリさんとウルルンさんのインタビューを続けていきたいと思います。
「ごちそうさま(前のインタビューから弁当を食べていた)」
「何か嫌な予感がする・・・、胃がキリキリしよるな・・・(いつの間にか帰ってきた)」
―――そういえば、エリさんのデビューには逸話があるそうですが・・・前に聞きそびれましたね、今回はその辺りを追及していきましょう。
「あんた前回のインタビューを根に持ってるやろ! 絶対そうやろ!! イジメやで…、うちの大事な秘密が剥がされていく…、あぁうちはもう元には戻られへんのや…」
「追及されて困るか? そんな自慢するほどの過去じゃないだろ・・・」
「うちの個人的な意識の問題や、恥ずかしくてお酒なしでは喋れんで・・・」
「エリ酒飲むのか?」
「ビール一杯で錯乱するんやけどね」
「それは絶対飲むなよ」
「飲まんようにしよ飲まんようにしよ思っても結局は飲んでまうんやで・・・、飲むなと言われたむしろ飲みたくなる・・・、それが錯乱状態言うもんや」
「最悪に酒癖悪いな」
「うちが気付いた時には、隣でマスターが泣きながらうちの話しを聞いてたんや、「それは大変やったなぁ」マスターはいい人過ぎたんや、うちはマスターと焼酎のグラスの取り合いをずっと続けとったんや・・・、「そのグラスを渡してくれたらうちは悲しい事なんて何もない」そういたらマスターは「私がお話はすべて受け取るのでお酒は必要ありません」って言うんや・・・、うちはそんで叫ぶんや・・・、「つまみだけ済まされる気持ちがあんたに分かるんかー!」てな」
「クソ迷惑だな」
―――あの・・・、そろそろ本題の方に。
「・・・だな、そろそろ逃げるのはいい加減にしとけ」
「いい話しやんか・・・、マスターも泣いとったんやで・・・」
「お前の無鉄砲ぶりに泣いてたんだよ」
「それは否定できんな」
「それでやね、うちはネット活動する中で同人サークルから誘われたことがあるんや、きっかけはうちがブログの返信用に作ったラジオテープやった。何が気に入られたんかわからんけど、うちが思うより沢山の人がうちのブログを見とった。それで何かお返しが出来ないかと思って、質問に答える形で短いラジオを収録したわけや。
そんで偶然そのサークルの人が声を聞いたみたいで、、協力を頼まれたわけや、なんとやな・・・、そのサークルの母体はうちの大学のサークルやった。そんでうちは向こうの策略にまんまと嵌ってうちの貞操を・・・っ」
「歌を歌ったぐらいで興奮すんな!」
「この話し聞いて驚かんのはウルルンくらいやで、うちは最初はそんなつもりはなかったんや、今でもあの歌を聴いただけで全身が震え上がるくらいのトラウマなんやで」
「リアリティーがなさ過ぎて何も言えないだけだがな」
―――実はその歌が手元にあるんですけどね。
「何で持っとるんや!! うちがサークルごと消失させたはずやで! なんで残っとるんや!!」
―――デビューには内通者がいるわけですよ、エリさん。
「嘘や! あんな歌聴いて採用するアイドル事務所がどこにあるんや!」
―――それが・・・、ここにあるんですね~。
「なんちゅうことや・・・、うちはまたずっと騙されてとったんか」
「面白いネタをありがとう・・・」
―――今回のデビューシングルでのマジメに取り組み、いやぁ、面白かったですよ、“あの歌”を歌ったエリさんがこんなに真面目に楽曲作りに取り組むなんて。
「あんたは悪魔や、最低な部類の悪魔や、うちはあのアホみたいな歌のことは忘れて頑張っとったのに・・・っ」
―――いやぁ、でもあれは評価されるべきですよ、ちょっと気付いた頃にアップしときますね。
「それだけはやめてーー!! 後生やから、あんなん世間に晒されたらうちはもう生きていかれへん!!」
「お前エリをいじめるのだけは得意だな・・・」
―――そんなわけで、盛り上がってきたところで本日のインタビューは終了とさせていただきます、ありがとうございました。