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社会人と中学生




 松江陽翔まつえはると

 十四歳、中学二年生。

 高校受験の為に、学校に塾にオンライン塾にと勉強漬けの毎日を過ごしている、我が子を心配した彼の母親であり、山鹿碧の姉である山鹿陽葵やまがひまりの親友が息抜きにこちらに連れ出し、当分の間、碧と一緒に暮らすようになった。


『陽翔君が私の家で暮らす間、私は親友の家で暮らすから。いい?陽翔君と協力して家事をするのよ』


「なーんて。ねーちゃんに怖い顔で言われたけど」


 人をダメにするカーペットの上で寝転んでいた碧は、テキパキと部屋の中を行き来する陽翔を見て、働き者だねえ~と話しかけた。

 陽翔はどうもと小さく会釈をすると、脱衣所に洗濯籠を置いて、行ってきますと仮家を後にした。

 朝食に、白米、豆腐と小葱の味噌汁、目玉焼き、焼いたじゃこ天を用意しておきましたと言い置いて。


「今の中学生はしっかりしているな~」


 自分が中学生の時はどうだったか。

 名前さえ書けば入学できるという高校を目指して、家の手伝いはおろか、勉強も適当にやって、遊びまくっていた。


「もうあれは、社会人として通用するよ。うん」


 うんうん。

 仰向けになって何度も頷いては、両手両足を天井に伸ばし身体を全後に揺らして起き上がり、用意してくれた朝食を食べる為に食卓に着いた。

 いい天気だ。

 陽翔が干してくれた洗濯物の微かなはためきと、真っ青な空を見つめて、にっこり笑ったのであった。











(2023.10.25)




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