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弟と姉




 純潔・清浄無垢なダイヤモンドの君。

 欺く・惑わす・戯れるイエローアパタイトな僕。


 さあ。

 君と俺と僕の虚妄の演目の、開演だ。







「ねえ。あんた」

「なーに。ねーちゃん」

「いつまで私の家でぐーたらしてるわけ?」

「やだなあ。ねーちゃん。僕、ちゃんと働いてるよ」

「そうね。働いてるわね」

「でしょー。ちゃんとお金も渡してるよねー」

「そうね。もらってるわね」

「だったら、家にいる時ぐらい、ぐーたらしていていーよねー」


 人をダメにするとの謳い文句のあるカーペットの上で、ぐうたらしている弟を見下ろした姉は片手で目を覆って、天井を見上げた。


「こんなんが本当によく人気あるわよね」

「えっへん。ちゃんと演じているからねー」


 鼻を高くさせた弟に、姉は少しは家事を手伝えとやわらかいクッションを投げつけたのであった。


「本当によく演じているわ」


 机の上に置かれた雑誌の表紙を見た姉は、我が弟ながら恐ろしいと言葉を紡いだのであった。


「もう別人よ」











(2023.10.24)





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