85/107
第八十四話
緩奈に連れられ、次に来た場所にあったのは観覧車だった。
「か、観覧車。・・・ごめん。高い所に苦手なんだ」
「え?!」
唖然とする緩奈。
なんというか。情けない男であると自分でも自覚している。
「・・・すいません。私、全然、卓也さんの苦手なものを考慮してませんでした」
謝る緩奈に、申し訳なく感じる。
「えっと。ですね。次は・・・」
大幅にデートプランが狂ってしまったからだろうか、次にどこに行こうとかと緩奈は悩み初めてしまった。そんな緩奈の様子を見て。仕方ない。と俺は覚悟を決めた。
「観覧車に乗ろうか」
「苦手なんですよね?無理しない方が・・・」
「下さえ見なければ、大丈夫だろう」
そう言って、観覧車に乗る為のチケットを購入した。




