第八十一話
「自首?!なんで?まさか、父さんやったの?」
娘が驚いて大声を出したので、耳がキーッとなった。
「違う。決して手は出してない。けど、緩奈の親から了承を得ずに、緩奈を連れ出しているのは良くない事なんだ」
俺かそう言うと、娘は猛反対してきた。
「そうじゃないじゃん!そもそも緩奈さんが、父さんの事を脅してるんだから。むしろ、あっちの方が脅迫罪になるんじゃない!」
「そうだ。だから、初めから警察に相談すれば良かった話なんだ。けど、そうしなかったのは」
「なら、このまま隠し通してよ!父さんが逮捕まったら。私は、あの女と暮らさないといけなくなるでしょ!!そうじゃなくても、私は父さんが・・・」
「緩奈の両親には既にバレているんだ。大丈夫、ちゃんと美喜が不自由しない様にはするし、そのままそこで暮らしていけるように、もうなってるから安心して」
話は両親に既に通してある。
親父もお袋も、娘を預かってもいいと言ってくれた。
「ちょっと待ってよ。父さんも私の意志を無視するの?ねぇってば!!」
ブチっ。
娘との電話を切った。緩奈がお化け屋敷の出口から出て来たからである。




