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第四十三話
「俺はアイスコーヒーで、君も何か頼む?」
喫茶店に入り、注文を始める男。
「いえ。結構です。それで話って何ですか?」
「まぁまぁ。落ち着いて。なんで、そんなに怒ってるの?俺、君に何かした?」
「・・・何もしてません」
頼んだコーヒーが到着し、男は少し飲んだ後、私に質問をする。
「君は誰なんだい?沙苗の娘の美喜ではないのは写真を見て確認済なんだ」
「・・・」
なんて答えるのが正しいのか。
正直に卓也さんの彼女です。と答える事はt当然できない。
「美喜の友達です。私は相談されて、それで美喜の母さんが浮気している証拠を探していました」
「ふーん。ただの友達の為に勝手に家に侵入するんだ?」
「親友なんで」
多少、強引だったが、一応納得したようで、それ以上男は私の詳細は、聞いてこなかった。




