表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/107

第三十六話

 「「・・・」」

 

 美喜と二人で、卓也さんの家の前まで来た。

 今、この家の中では不貞行為が行われているに違いな・・い・・えぇぇぇ?!

 

 私は慌てて、美喜の腕を掴んだ。

 なんと美喜は家に入ろうとしたのだ。


 「(何してるの?!)」


 「(何って、私はただ、自分の家に帰ろうとしているだけなんだけど)」


 当たり前の様に言う、美喜の神経が分からなかった。


 「(馬鹿なの?今、家に帰ったら鉢合わせになるでしょ!)」


 「(・・・バレない様にするので、大丈夫です)」


 何が大丈夫なの?

 もし、これで美喜と鉢合わせになり、相手に見張っているのがバレて警戒されるようになったら、完璧な浮気の証拠を手に入れて、それを卓也さんに見せることで、離婚する決意を固めるという私の作戦にまで影響してしまう。

 いや・・・待って。少し考えたら、今こそ完璧な浮気の証拠を手に入れるチャンスなのでは。


 「(腕を離して下さいよ)」


 「(分かった。離すけど、私も一緒に家に入ってもいい?)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ