表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/107

第二十八話

 「―――それでね。父さんは私の為、おばあちゃんと母さんの事を怒って、家をさ。母方の実家からちょっと距離があるところに引っ越ししてくれたんだ」


 「そうなんですね」


 娘さんは、過去にあった出来事を嬉しそうに私に語った。


 「だから。私は父さんの事が好き」


 「―――ッ!!」

 

 飲んでいたアイスコーヒーを吹きかけた。

 

 「あのぅ。凄い反応をしてますけど、勘違いしないでくださいよ。家族として何よりも好きな訳で、恋愛的な好きじゃないから」


 娘さんは私の考えている事を汲み取って訂正した。


 「それで、そんな私が尊敬している父さんの困らせている、あなたと母さんに、私は腹を立てているんですよ」


 「そうなんですか。・・・卓也さんを困らせて、すいません」

 

 頭下げ、謝罪した。

 怒っているのだと、宣言されたが、私に出来るのは謝る事ぐらいしかない。

     *     *     *     *

 パフェを食べて、お店から出る際に「これ以上、父を困らせないでくださいね」と、釘を刺された。

 そして、今一人で家に帰っている私は、今にもスキップしそうなくらいに、最高な気分だ。

 卓也さんの家から奥さんがいなくなっていると思っていたら、まさか浮気しているなんて。

 あのタイミングで、娘さんが帰っていたのは予想外であったが、それ以上の収穫。

 卓也さんと私が結ばれるチャンスがきた!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ