第十八話
父方のおばあちゃんは、既に他界していて、おばあちゃんと呼べる人は母方の方になる。
そんな、おばあちゃんが嫌いだ。
おばあちゃんは、私に過干渉過ぎるのだ。
あれの方がいい。この方がいい。と、決めつけてくる。
私の将来を決めるのは、私自身だというのに。
「(なんで、父さんは助けに来てくれないの?)」
一週間待った。
おばあちゃんが色々口出しをしてくるのに耐え続けた。けど、父は助けに来てくれなかった。
なかなか助けに来てくれない、父にしびれを切らして、私はこっそり、おばあちゃんの家から自分の家に帰ることにした。
* * * *
「へっくっしゅん!!」
鼻水ををテッシュで、ズルズルする。
「あー駄目だ」
体温計を見ると、三十八度を超えている。
どうやら、濡れた服を着たまま、歩いたのが良くなかったようだ。
会社には、既に体調不良と連絡をして、今日は休みを頂くことになっている。
本来であれば、今すぐにでも病院に行って、医者に診てもらいたいのだが、今は外を歩ける元気もない。
そういえば、風邪。いつぶりだろう?
ボーとする頭で考えつつベットで寝ていると、家のチャイムが鳴った。




