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第十六話

 「すいません。どうやら、自分の世界に入り込んじゃってるみたいで」


 話を聞かない緩奈代わりに、俺が飼育員さんに謝った。

 飼育員さんは笑って「いいですよ。ここまで、喜んでくれると普段入れない所まで連れて連れて来た甲斐があったというものです」と言ってくれた。


 「パオーン!!」

 

 「えっ?」


 急に大人しかった鳴き声を出して、柵の間から鼻を緩奈の方に向けた。

 

 危ない!


 そう思った時には体は既に動ており、俺は緩奈を庇うようにゾウの前に立っていた。

    *     *    *    *

 私は、緩奈は動物園が好きだ。

 その理由は、純粋に動物が好きなのと、もう一つある。

 幼い頃。家族にあったかいと感じることが出来た時に、家族で行った最初で最後のお出かけだったからであると思う。

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