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第十四話

 「・・・もう、ゾウは寝床に行ってしまったようですね」


 がっかりする緩奈。

 どんれだけ動物が好きなのか。そして、おそらく一番はゾウなんだろう。既にこのデート中に二回もゾウを見に来ているのだから。


 「もうこんな時間ですもん仕方ないですよね。帰りましょうか」


 「すいません。ちょっといいですか?」


 渋々、諦めて帰ろうとする緩奈に作業服を着た女性が声をかけて来た。

 

 「今日、ずっと動物園で色んな動物の話を彼氏さんに話してましたよね。私、ちょっと聞いて、感動しました。とても、よく調べているなぁって。特別にスタッフしか入れない場所ですが、ゾウを見れる場所に連れていきましょうか?」

 

 声をかけて来た女性は、動物園の飼育員さんだった。


 「本当ですか?!・・・卓也さん。時間ってまだ、ありますか?」


 目をウルウルさせて、今日見た小動物の様に聞いてきた。

 俺としては、今は一人暮らし状態みたいになっている為、時間には余裕があるのだが。


 「こっちの時間は大丈夫だけど。緩奈の方はどうなんだ?」


 緩奈の親御さんの方が気になった。 

 帰って来いない娘さんを心配して、通報なんかされれば、俺がたまったものじゃない。


 「大丈夫です。塾に行くって言ってますので」


 笑顔で、ばっちりだというのだが、それってまずくないかと思う。

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