表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/107

第十話

 「それじゃあ。二週間、家の事よろしくね」


 「あぁ。楽しんでこい」


 朝、沙苗は子供みたいにウキウキで、キャリーケースを持って家を出た。

 俺もそろそろ会社に出勤しないと。

    *    *    *    *

 「ただいま」


 会社から帰っても、家に誰もいない。

 こんなにも静かな家、独身時代の時、以来だな。

 

 風呂に入り、簡単な夕食を作って食べ、ソファに座り缶ビールを開けた。

 テレビを見ながらのんびりしているとスマホにメッセージが来た。


 『卓也さん、何してますか?』

 

 緩奈からのメッセージだった。

 正直、関わりたくない。このまま既読を付けずに無視しよう。


 『メッセージ無視してたら、どうなるか。分かりますよね?』

 

 脅された。

 はったりかも知れなかったが、無視し続ける勇気はなく、『何?』と返事を返した。


 『卓也さん、ちゃんとデートプラン考えてくれてますか?今週の土曜日にデートお願いします』


 デートの日付を指定された。

     *     *     *     *

 「ふふーん♪」

 

 鼻歌まじりで、私は彼が先に待つ駅まで歩いていた。

 まさか、あんなに上手くいくとは思わなかった。

 ()()()()を無理にでも実家に預けて本当に良かったと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ