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第百二話
絶対に相談します。と念書を書くとようやく娘は怒りを収めてくれた。
「それで、これからどうするの?」
娘が問いかけてくるが、その問いが何を指しているのか分からなった。
「とぼけないでよ。会社も退職したんでしょ」
なんで知ってるんだ?
確かに、会社の迷惑になる前にと思い自首退職をした。その事は誰にも話していなかったのに。我が娘ながら、恐ろしく感じる。
「再就職先を探す予定だよ。金銭面には十分な余裕があるから心配しなくて大丈夫だぞ」
安心してもらう為に、金銭面は問題事を話したが、娘が言いたい事は違っていた。
「別にお金を気にしている訳じゃない。・・・再就職先におすすめの場所があるんだけど」