魔刀ミゾレ
刀を買った帰りにハマンさんが衝撃的なことを言った。
「刀も買ったことですしこれからは剣と刀の訓練をしなければなりませんね」
「え?マジで」
「はいそうです。剣と刀は少し似ていますがスキルは違うので刀のほうも訓練しないといけません」
まじかー。そっかそれもそうか剣使いだけじゃ刀までカバーできないのか。
はぁーマジミスった。
「刀のほうはセキナの方が詳しいので次の訓練から彼女も参加してもらいましょうか」
「はい。分かりました」
セキナさんは赤髪で真面目そうな顔をした美人さんだ。
「セキナは刀のほうが得意なの?」
「はい。一応私のメイン武器なので」
それにしてもセキナさんも戦えるんだ。
「セキナはどれくらい強いの?」
「そうですね・・・私6人でやっとハマン様に勝てる可能性があるかもしれないぐらい強いです」
「それってハマンが強いのそれともセキナが弱いの?」
「ハマンは強いぞ、北方騎士団団長の父上の次に強い」
「そうね、ハマンに勝てる人はこの世界に50人いるかいないかぐらいじゃない?」
ハマンさんそんなに強いの。
え、てことは世界50位の実力者てこと
「いえいえ、それは買いかぶりでございます。確かに表の世界だけだったらそうかもしれませんが、裏の世界や魔物もあわせたら私なんて1000位以内にはいれたら上出来な方です」
えーマジか、俺は一回もハマンさんが本気で戦っているのを見たことはないけど、めちゃくちゃ強いことは何となくていうかスキルでわかる。
表の世界で50位が裏の世界と魔物をあわせて1000位が上出来ってどうなってんの!?
「まその話はともかくレサレイン様が選んだ魔刀はなかなか珍しいものですよ」
話をそらされた気がするが・・・まあそれはともかく俺が選んだ理由は見た目がカッコいいからなんだけどな。
まあいいや鑑定しよ。
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名称 魔刀ミゾレ
種類 刀 ランクB−
耐久 2000/2000
魔量 2100/2100
気量 3100/3100
攻撃値 2200
防御値 1600
魔力値 1800
魔耐値 1500
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なにこれ!めちゃくちゃ強い!
え?最低ステータス1500って強すぎる。
スキルはまだ見えないけど、ステータスがこんなに高かったらいいスキルが入ってそう。
「兄様、姉様、今日は本当にありがとう」
「別にいいぜ、たいして高くなかったし」
「そうよ、レインが喜んでくれてよかったわ」
こんないいものをたいして高くないって金銭感覚がバグってる。
そして俺たちは家に帰り、今日買った刀について父上に話していると、
「レイン、ついてこい」
と言われそのままついていくと地下の倉庫らしきところにつき父上が鍵を開けて入るとそこには武器が大量にありそのすべてが魔刀ミゾレに勝るとも劣らない力があった。
「レインはもうすぐ5歳だったな、だったらこの武器庫の中から好きなものを持っていけ」
え?何でこうなったん?
もしかして兄様と姉様の話を聞いて自分も何かあげたくなったのかな?
「本当にいいのですか?」
「いいぞ、この中に入っているのはB−からB+のあまり強くないやつだからな」
Bランクが強くないわけないじゃん。
魔刀ミゾレなんて、高そうな土台に置かれていたし、あの店にあれ以上強そうな武器もそんなになかったぞ。
「Bランクって強くないのですか?」
「そこそこの強さだ。まあこれより上のランクはお前がもっと強くなってからだ」
「はい」
そうなると悩むな、うーん。
「これなんかどうだ?」
と言って父上が出したのは刀身が青白く中心に黒い芯がある美しい剣だった。
「わー、きれい。父上これ、これにします」
「そうか」
と言って父上はその剣を俺に渡した。
俺は気になってとっさに鑑定を使った。
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名称 魔剣フリージン
種類 剣 ランクB
耐久 2400/2400
魔量 3000/3000
気量 2900/2900
攻撃値 2900
防御値 2600
魔力値 3000
魔耐値 2700
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マジかよ!さすがBランク強い。
ていうかこの剣すきがない全てがバランスが良くて全体的に高い。
「どうだ気に入ったか?」
「はい。この剣とってもきれいで強いです」
「はは、そうだろ」
そのまま俺は父上と別れ自分の部屋に行こうとしたときハマンさんに会いこの剣を見せ話をするとと嬉しそうに、
「レサレイン様はこれからはその剣と刀で双剣の訓練をするのですね。これからの訓練が楽しみです」
と言われ俺はそのまま膝をつきそうになったが膝に力を入れて否定しようと思ったが見たときには、ハマンさんの姿はなく結局俺は膝をつき、
「訓練3倍かよ~」
と言い泣き崩れた。