はじめての外
訓練がやっと終わり横になって休憩しているときに自分に鑑定をしたら、剣使いLV2が新しく増えていた。
普通スキルがたった1日でレベルは上がらないはずだけど、それだけハマンさんの訓練が凄まじかったってことだ。
そして今日は初めて敷地内からでる日だ。
なぜこうなったかというとガレン兄様がどうしても俺を連れていきたいといったからだ。
理由は聞いてないが、多分何か意味があるんだろう。
というわけで、俺とガレン兄様とレイチェル姉様とハマンさんとメイドのセキナさんと一緒に初めて外に出る。
ちなみにセキナさんは俺が初めて鑑定を使ってばれかけた人だ。
俺が初めて外に出て驚いたことは空が真っ黒だったことだ。
屋敷の中から外を見たときは星や月があったのに敷地外ではそれすらない。
「え?何で空が真っ黒なの?」
「レサレイン様、街には太陽の光を遮るため闇属性の結界が使われています。しかし当家ではそれに加えて幻属性の結界を使い月や星などを映しています。そのため幻属性の使ってない街の空は真っ黒なのです」
まあ確かに太陽の光を遮るのが目的なんだから月や星はいらないか。
「レイン、そんなことよりっこちに来いって」
「ちょ、ちょっと待ってください兄様」
そのまま俺たちは大きな店に入った。
「ここはダンジョン産の武器やアイテム魔物の牙や毛皮なんかが売っているこの街で1番大きな店だ」
「お~」
すごく強そうな武器やカッコいい武器がいっぱいおいてある。
「この店すごいね」
「はっはっは、そうだろなにせ俺が見つけたんだからな」
「バカ兄上こんな大きい店を見つけても自慢になりませんよ」
俺は店の中の装備品やアイテムを鑑定して思ったことがあった。
「この魔力回復の腕輪と魔力回復の耳飾りどっちも装備したらどうなるの?」
その質問にガレン兄様は首をかしげて、レイチェル姉様はそんなガレン兄様を見て、
「こんな簡単な答えも知らないのバカ兄上?」
「し、知ってるに決まってんだろレイチェル」
「じゃあ答えは何ですの?」
「うーん、えっと確か効果が高いほうしか使えないはずだ」
「へ~そうなんだ」
「バカ兄上にしては珍しくあってますわね。明日は槍でも降るかもしれないわね」
「何が珍しくだ。俺はそんなにバカじゃない」
装備の効果がひとつしか使えないんじゃ魔力回復速度を上げて撃ちまくるってことはできないか。
「それよりレイン何か欲しいものははあるか?俺が買ってやろう」
「それじゃあ私も、レイン何か欲しいものある?」
そう聞かれて俺は迷って商品を見ているとある棚に刀がおかれていたが、さすがに5歳児が頼むものではないだろうと思っていると、
「これはダンジョン産の武器ですね、鑑定してみましたがなかなかの業物です」
とハマンさんが言ったのを聞き。
「よし、レインそれを買ってやる」
「え、いいの?」
これ絶対高いものだと思うけど
「いいに決まってるじゃない」
「ではこちらの商品をお買い上げといったことでよろしいでしょうか?」
「はい、お願いします」
と言った瞬間、俺はこの人があまりにも話の中に自然に入ってきて一瞬気づかなかった。
誰だこの人は、そう思っていると、
「申し遅れました。私はこの店の支店長をやらせていただいているマネーというものです」
と、年は17ぐらいの少し性格の悪そうな顔をした男が立っていた。
「マネーどの気配を消すのはやめてください。レサレイン様方が驚きますゆえ」
「それは申し訳ございません、驚かせてしまったお詫びにこちらの商品もお付けいたします」
と言い、なんか高そうな腕輪を出してきた。
「こちらの装備は下位蘇生の腕輪といいHPがゼロになったとき自動で発動して装備者をHP1で蘇生させるものでございます。デメリットは一度使うと壊れてしまうことです。どうでしょうか、これで許してもらえないでしょうか?」
この腕輪はすごい死んだときに自動的に蘇生してくれるなんて、お詫びがこれってやりすぎで少し怪しいと思うけど、でもこの腕輪は欲しいそう考えていると、
「まあいいだろう。俺は全然驚いてないし、むしろ気づいていたし。その腕輪はレイチェルかレインにやる」
といい、それを聞いた姉様が、
「私は最初から気づいていたから驚いてないわ。なのでその腕輪はレインにあげるわ」
いや絶対気づいてなかったでしょう、といえるわけなくそのまま腕輪をもらい日本刀を買って店を出たらマネーさんが
「またのご来店お待ちしております」
というのを聞きそのまま家に帰っていった。




