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女神様に惚れたので異世界で頑張ります  作者: 木川 陸
冒険者編
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帰還

「なるほど、こういうことか」


 ゴブリンから討伐部位を取った後帰ろうとして広間から出たら、広間に入る道の一歩手前に道があった。

 道の奥には何もなかったが、なぜ待ち伏せされたのかが分かった。

 おそらくだが、さっきまでこの道は土魔法でふさいでいたのだ。

 俺のスキルではふさがれた先まで見れなかったので、気づかなかったのだろう。


「ミリア、今日は疲れたからもう帰るよ」


「はい。私も今日は疲れました」


 さっきの戦いは勝つだけだったら簡単にできた。

 しかし、あの戦いでMPやSPを消費しすぎると帰り道に何かあったら危険なので、あまり使わないように勝つのは精神的に疲れる。


 洞窟から出て、森の中を通っていくと何度か魔物と遭遇したがたいして強くなかった。

 幸い、街につくまでたいした問題は起きなった。






「レインさん、今度はどんな依頼を受けたのですか?」


 レナさんが笑顔で聞いているが、何となく怖かった。


「えっと、ゴブリンの上位種の依頼を・・・、ちょとだけ」


「そうですか、他には?」


 微笑みながら聞いてくるが、絶対に言ってもらうという目をしていた。


「あー、オーガの依頼も・・・」


「そうですか、ゴブリンとオーガはEランクの依頼ですよ。Fランクになったばかりでは返り討ちにあってしまいます。最初はもうちょっと低ランクの依頼の方がいいと思いますよ」


「はい、以後気を付けます」


「お願いしますね。まあ、あなた達ならオーガなどにも勝てると思いますけど。で、す、が、簡単に勝てたからといって、住処に入ったりしたらダメですよ。ゴブリンは賢くはありませんが、馬鹿でもありません。罠などの侵入者を倒す仕掛けなどがありますから。勝っているからといって油断して、住処に逃げたゴブリンを追いかけて全滅した。ってことも珍しくはありませんから」


「そ、そうですか」


 ヤバい、普通に住処に入ったよ。


「もしかして、住処に入ったりしましたか」


 うっ、するどい。

 何で分かったんだ。


「はい、入りました。でも、何でわかったんですか?」


「ミリアさんが、私が住処に入ったりしたらダメです、といった時急に目をそらされましたから、あやしいなって思って」


 ミリアからか、しょうがないかミリア嘘つくの得意なタイプじゃないからな。


「ご、ごめんなさい。レイン様」


「いや、別に最初っから言うつもりだったし大丈夫だよ」


「はぁ~、本当に入ったのですね」


「「はい」」


「本当に危ないので、これからは注意してください。では、依頼物を出してください」


「はい、えっとこれです」


 鞄から上位種のゴブリンとオーガの魔石を出した。


「こんなに倒したのですか!?」


「はい、住処の中に結構いて」


「えっ?群れを全て倒したのですか!?」


「そうですけど、さっき住処に入ったって言いませんでした」


「言ってましたけど、てっきり途中で退却したのかなって思って。この群れを壊滅させるのDランク級!この年で?」


 レナさんの最後の方、何言っているのか聞き取れなかった。


「えっと何か言いましたか?」


「いえ、今のは独り言だから気にしないで、えっとじゃあこの魔石調べてくるから、ちょっと待っててください」






 レナさんが三分ほど経って戻ってきた。


「今日はすごいですね、ゴブリンの方の討伐数が36体で18000リン、オーガの方の討伐数が11体で8250リン、F−のゴブリンの魔石が34個で17000リン、F+のゴブリンが魔石が1個で1500リン、F−のオーガの魔石が11個で6820リン、F−のゴブリンのレア魔石が1個2000リン。合計53570リンです」


 結構稼いだな、そういえばあとどれぐらいでランクが上がるんだろう。


「あの、次のランクに上がるのには、あとどれぐらい依頼をやればいいですか?」


「Eランクになるには最低でも十五回分の依頼を受けないといけません。ですので、あと十三回依頼を受けて、すべての依頼を失敗しなければ上がると思いますよ」


 あと十三回か。

 依頼は明日にしよう。

 今日は、聞きたいことを聞けたら帰ろうか。


「あの、おすすめの依頼とかありますか?」


「そうですね・・・、採取系の依頼はどうですか?」


「どんな依頼がありますか?」


「薬草を取る感じの依頼が多いですね」


 簡単そうだし明日やってみるか。


「そうですか、ありがとうございました」


「いえ、これぐらいの事当たり前のことです。今日は帰るのですか?」


「はい、思っていたより疲れたので」


「そうですか、またのお越しをお待ちしております」


 その日はギルドを出て、真っすぐ宿屋に戻った。


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