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女神様に惚れたので異世界で頑張ります  作者: 木川 陸
冒険者編
45/555

Eランク依頼

「ミリア、どの依頼にすればいいと思う?」


 俺たちは昨日早めに寝て、朝早くからギルドに行ったためあまり人はいない。

 朝早くに来たのはいい依頼を取るためだ。

 探しているのは討伐系の依頼だ。


「う~ん、やっぱり近いところがいいですよね。デントの森の依頼がいいと思います」


「そうなると、オーガか、ゴブリンの上位種、ハイオーク、フォレストディアーとか、他にも何種類かあるな」


 今言った魔物は、Fランク台の魔物だ。

 ほとんどの依頼は、魔物のランクより一つ上になっている。

 これは、Eランク冒険者とEランクの魔物がほぼ同等の強さを持っており、戦うと危険だからだ。

 負ける可能性も高いし、勝ったとしても余裕がなくなり、連戦になったら格下の魔物に負ける可能性が出てくるからだ。

 そうしたことから討伐系の依頼は、魔物のランクより一つ上の場合が多い。


「オーガとゴブリンの上位種の依頼を受けよう。フォレストディアーは数が少なくて逃げ足が速いから、オーガとかの方が効率がいい」


 オーガは力と体力に優れているが、スピードはたいしてない。

 ゴブリンの上位種は、ゴブリンから三回進化したものだ。

 ゴブリンの方は進化先が多いが、まだそこまでとがったステータスやスキル構成ではないから怖くはない。

 ハイオークは、再生系のスキルがそれなりにあるのでめんどくさいからやめておく。

 他の依頼は、生息地があまりはっきりしていないので、パスだ。


「オーガやゴブリンは同じ場所にいることが多いですしね」


 ゴブリンは通常、進化をしたらソルジャーやシーフなどの職業系になるが、何らかの条件を達成した時、職業系ではなくホブゴブリンに進化する。

 さらにホブゴブリンが何らかの条件を達成した時、オーガに進化する。

 進化元が一緒だからか、一緒に行動することが多い。


「あれ?でもレイン様、ホブゴブリンの依頼は受けないのですか?一緒に行動していることが多いと聞きますが」


「あの依頼は受けないよ、ホブゴブリンってあまりいないみたいだし」


 ゴブリンの子供はゴブリンだが、ホブゴブリンの子供もゴブリンだ。

 オーガの場合は、子供はオーガだから結構いるが、ホブゴブリンは子供として生まれてこないため、この三種類の中でホブゴブリンが一番少ない。


「じゃあこの二つの依頼でいい?」


「はい」


 俺たちは受付カウンターに行き、依頼を出した。

 今日はレナさんがいなかったので特に何も言われなかったが、心配そうな顔だった。






 それから二時間後、俺たちは森についた。


「じゃあ、今日は前回より奥に入るよ」


「どれくらい奥に行くのですか?」


「前の四倍ぐらい奥、森の奥に岩山があって、そこらへんに洞窟がいっぱいあるからそこまで行く予定。稀に森の開けた場所に建物を建てる場合があるからそれにも気を付けてく行く」


「分かりました」


 まあ、森の開けた場所は、洞窟を取られたり入れなかった群れか、増えすぎて群れから追い出された場合が多いから、そこまで警戒しなくてもいいけど。

 今日は前回みたいにゴブリンを探すことなく奥に向かって歩いく。


「あ、いた」


「五体だけですね」


「狩猟係かな?鑑定」


_______________

名前 なし

種族 ゴブリンソルジャー LV6

ステータス

HP    84/91

MP    15/15

SP(瞬発)72/89

SP(持久)68/78

攻撃値   57

防御値   48

魔力値   11

魔耐値   36

速度値   52

スキル

気力察知LV1、危機察知LV1、棍棒使いLV2、剛力LV1、打耐性LV2、衝耐性LV1、気力操作LV1、気力放出LV1、感覚強化LV1、HP向上LV2、攻撃力向上LV2、速度向上LV3、暗視LV1

_______________


 ああ、このステータスだったら普通のゴブリンと間違えてもしょうがない。

 このゴブリンは依頼のゴブリンじゃないけど狩っておくか。


『氷霧』


 この魔法は氷魔法のLV6で覚える広範囲攻撃だ。

 威力はそこまで高くはないけどゴブリンにはこれで十分だ。

 この魔法の便利なところは血が出ないので臭いもない、そのため他の魔物が寄ってくることはない。

 それに凍り付かせるだけなので、魔石が壊れたりしない。


「もうちょっと奥に行かないと上位種は出ないか」


「前に来たところらへんですしね」


 洞窟の近くに行くけど、別に巣をつぶすつもりはない。

 洞窟近くには、数体のゴブリンが警備している。

 そして、巣の近くに行くほど強いゴブリンが警備しているので、そいつらを狙う予定だ。


「ここから、さらに奥に行くから警戒して行くよ」


「はい」


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