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女神様に惚れたので異世界で頑張ります  作者: 木川 陸
冒険者編
43/555

ゴブリン狩り

「やっと着いた」


「やっと着きましたね」


 俺たちは、ゴブリンがでるデントの森についた。

 レベルを上げるのが楽しみだからか、ここにつくまでの時間が長く感じた。


「じゃあ、さっそく入るか。準備はいい?」


「はい、ばっちりです」


 森は十五メートルから三十メートルの木が生えており、森の中は暗い。

 まあ、暗視を持っているから意味はないけど。


「ミリア、察知系のスキルに反応があったらすぐに言ってね」


「はい」


 いいね、なんか冒険している感じがする。

 強くなることが目的で冒険者になったけど、探検とかしていると、少しワクワクしてきた。






 それから二十分後。


「やっと、見つけた。あれがゴブリンか」


 20メートル先にいたのは、全身が緑色で、身長130センチほど、禿げた頭にとがった鼻、まさにゴブリンって感じだ。

 俺たちは、木の裏に隠れている。

 ゴブリンは5体いるが、まどこちらに気づいたゴブリンはいないようだ。

 まだ相手が気付いてない時は、とりあえず鑑定。


_______________

名前 なし

種族 ゴブリン   LV5

ステータス

HP    42/53

MP     9/9

SP(瞬発)48/61

SP(持久)32/38

攻撃値   36

防御値   28

魔力値   6

魔耐値   11

速度値   42

スキル

棍棒使いLV1、嗅覚強化LV2、速度向上LV1、暗視LV1

_______________


 う~ん、スライムよりは強いけど、弱いよね。

 本当にあとゴブリン25体倒すだけで、ランクが上がるのか不安になってきた。


「ミリア、とりあえず魔法で攻撃してみるね」


「はい、私は何をすればいいですか?」


「他に魔物がいないか警戒しといて」


 俺が得意な魔法は、氷系と闇系の魔法だ。

 氷は物理と属性のダメージがあるし、簡易的な武器などにもなって便利だから上げている。

 そして闇属性は、適性が高かったのか、氷魔法より練習量が少ないのに同じぐらい上がっている。

 そして今回使った魔法は、暗黒魔法の進化前である闇魔法LV2で覚える『闇球』だ。


『闇球』


 野球ボールを一回り大きくしたような真っ黒い球が、ゴブリンに向かって勢いよく飛んで行った。

 ゴブリンに当たった球は音もなくゴブリンの体を貫通した。


「おお、これはちょっとグロイな、ミリアは大丈夫?」


「?、何のことですか?」


「いや、何でもない」


 前世だったら、青い顔になったと思うが、吸血鬼に転生したからか、吐きそうな気分にならなかった。

 一応対策はしていたが無駄になってよかった。

 ちなみに対策は、光魔法を使って精神を落ち着かせるものだ。


「ゴブッ」


「ゴギャ、ゴブ」


「ギャ、ギャ」


 ゴブリンは仲間が死んだのを見ると、魔法が飛んだ反対側に逃げて行った。

 ゴブリンにしては状況判断が速いな、まあ逃げる速度は遅いけど。

 俺は、木の裏から飛び出て剣を振るった。

 そしたらゴブリンが上下に真っ二つになった。

 今のは、波動、というスキルで、SPを使って衝撃を遠くまで届けることができる。


「終わったね」


「さすがです。レイン様」


「じゃあゴブリンの討伐部位の右耳と魔石を取ろうか」


 討伐部位は魔物によって異なっており、間違った部位を持ってきたら報酬がもらえない。

 魔石は討伐部位だが、魔石は大体心臓の近くにあり、急所を狙って魔石を壊すことは珍しくない。

 なので魔物の討伐部位は魔石を合わせて、2個以上あることが多い。


「ふう、終わった」


「こっちも終わりました」


 ゴブリンの右耳は全て取れたが、魔石は魔法が当たった時に壊れてしまった。


「1個壊しちゃったか。次から気をつけよ。移動するよミリア」


「はい」






 それから3時程まで森の浅いところでゴブリンを狩っていた。


「これだけあれば大丈夫だろ」


「そうですね。言われた数の倍以上狩ってきましたし」


 朝から昼まで狩った数は50は優に超える。

 途中ゴブリン以外の魔物に遭遇したが、強くなかったのでそのまま倒した。


「ゴブリン以外は依頼がないか確認してからにしよう」


「そうですね」


 そうこうしている間に冒険者ギルドについた。


「買取お願いします」


「はい、今日は確かゴブリンの方ですか、いったい何体狩ってきたんですか?」


 レナ酸が昨日のスライムの魔石の山を思い出したのか、心なし顔が暗い。


「今日は昨日ほどではありません。ちょっと多いかもしれませんが。


 ジャラジャラジャラ


 うん、改めて見ると多いな、数は昨日ほどではないけど、スライムの魔石より大きいので、昨日の山とあまり大きさは変わってない。


「また随分と持ってきましたね」


「ゴブリンが多かったので、つい」


「はあ、分かりました少々お待ちください」


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