誕生
寒い、なんだこことても寒いそう思っていると俺の口から
「おぎゃあ、おぎゃあ」
と声が出た。声というか泣き声だけど、泣いているとすぐに何かふさふさしたものが俺をくるんだ。
「###、########」
「**、*******!」
「++++」
なんか声が聞こえるけど何言ってるのか全く分からない。けどどうやら転生には成功したようだ。
俺が生まれてから多分3日後、多分というのはこの部屋に窓がなく時計のようなものもないからだ。
ちなみに俺が今いる部屋は結構広く、メイドさんらしき人影も見えるので裕福な家だと思う。
多分貴族か大商人だと思うが赤ちゃんの俺には今はあまり関係ない。
そして今大事なのはこっちのほうだ、
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名前 レサレイン
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これのことだ。転生おなじみの鑑定を持っているか調べようと思って
『鑑定』
と、心の中でとなえてみたらこれが目の前に映し出された。
一瞬スゲーと思ったが、書いてあるのが名前だけだったので落ち着いたら少しがっかりした。
しかし鑑定を使ったとき体の中から何かが出ていったような感触があった。
この感触はやっぱり魔力かな?
もしかしてと思っていたが魔法のある世界に転生したようだ。
『やっぱり赤ちゃんのうちは魔力を鍛えるために鑑定を使いまくったほうがいいかな?』
そしてその後も鑑定を使いまくっていたが、30回ぐらい物などに鑑定していたが急に頭が痛くなり、そのまま気を失ってしまった。
目が覚めると俺の母親らしき人が心配そうに見ていた。
『やってしまった、魔力があるなら魔力切れもあるに決まっているのに。鑑定が使えるからといって調子にのってしまった』
そう思っていると。
「****、******!」
と言って泣き出してしまった。
その泣いている姿を見ているとすごい罪悪感を覚えもう鑑定を使いまくるのはやめようと思った。
俺が気絶してから10日後位たちどうやったら魔力切れをせずに済むのか分かり、はじめて人に鑑定をした時だった。
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鑑定にレジストされました
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こんな反応になったのははじめてで驚いていたが、鑑定をしたメイドが急にキョロキョロしはじめ、俺をじーと見はじめた。
『ヤバい、俺が鑑定したってばれた』
そのまま1分位にらめっこしていたが、
「++++++++++」
と言って、仕事に戻った。
『あぶねー、完全にばれたと思った。ていうかあの人何て言ったんだろう』
鑑定したのばれたかもしれない事件から15日後位たち鑑定した回数が1000回をこえて自分を鑑定したら、
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名前 レサレイン
種族 中位吸血鬼 LV1
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になっていた。
『よっしゃー!鑑定レベル上がった』
それにしても俺って吸血鬼なんだな、これは前からうすうす思っていたことだ。
なぜなら世話をしてくれるメイドさんや父親や母親らしき人の犬歯がかなりとがっていたし、哺乳瓶らしき物の中の液体が赤かったりしたのでもしかしたらと思っていたが、やっぱり吸血鬼だった。
もしかしたら犬歯はこれくらいとがっているのは普通かもしれない可能性もあったし、この地域では、赤ちゃんに飲ませるものは赤くしないとダメなのかもしれないと思っていたが、やっぱり自分が吸血鬼だと認めるのは少し抵抗があったけど、よくよく考えれば吸血鬼って強キャラだしまあいいや。
このままいけば2か月後位に鑑定のレベルが上がるな。
3か月位たちもう毎日の日課になっている鑑定をしていると、またレベルが上がりこうなっていた。
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名前 レサレイン
種族 中位吸血鬼 LV1
ステータス
HP 28/28
MP 24/45
SP(瞬発)24/24
SP(持久)15/21
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『HP、MPキターーー!』
やっときた3か月たったときは特別な条件でもいるのかと思っていたけど諦めないで鑑定使いまくってよかった。
『なるほどなるほど』
鑑定は1回1MP使うようだ。
でも初めて魔力切れになったとき30回位でだったけど、今でもMP最大値は45これは成長しているってことなのか?もしくは種族が関係してるのか?
それとSPってスタミナポイントかな?瞬発とか持久って書いているし。
『よしこれからは、SPを上げるために運動もしよう』
って言っても赤ちゃんの状態ではせいぜいハイハイ位しかできないけど。
『ハーア、早く伝言を伝えてナミアリアさんに会いたいな』
そう思いながら鑑定を使いMPが1になるまで使いそのまま眠りについた。