転生の間?
やってしまった。なぜだ、何で相手の言葉にかぶせるように言ってしまったんだ。
「お、落ち着いてください。あなたは死んだショックですこし混乱しているみたいですから」
そうだ落ち着こう深呼吸して、
「スーハー」
「落ち着きました?」
深呼吸してもう一回改めて見てみるやっぱりとんでもない美少女だ。
「すいません。俺の名前は里野天哉です。あなたの名前は?」
「私の名前はナミアリア、創造神ナミアリア」
「ナミアリアさんいい名前ですね」
「えっと、一応創造神なんですけど」
「創造神って・・・神様なんですか!?」
「はい、この世界の神ではないですけど」
あれ、いったいどうなっている? 確かに最後の記憶はトラックにひかれてやっぱりそのまま死んだんか。
それじゃ今いるのはラノベでよくある転生の間的なものか?
「はい、名前は違いますがそのようなものです」
「あれ今心読みました?」
「はい、いろいろ混乱してたみたいなので、嫌でした?」
「いえいえ全然だいじょうぶです」
最初は驚いたけど聞き方がめちゃくちゃ可愛い。
あんなふうに聞かれたら全部オッケーて答えちゃうよ。
「そうですか、実はあなたに頼みたいことがあるのですが」
「はい、何でも言ってください」
「そうですか、あなたに頼みたいのはある人に伝言を伝えてもらうことです」
「伝言を伝えるだけですか?」
そうだとすれば簡単すぎると思うけど、
「いえ、それ程簡単ではありません。伝えてほしい相手は大国の王様ですから」
「それは確かに難しいかもしれませんけど、ナミアリアさんはなぜ俺に頼むのですか?神様だったら俺に頼まなくても伝言を伝えるぐらいできると思うのですが?」
「それはですね、神は世界に干渉してはいけないという決まりがあるからです」
「えっと、それはなぜですか?」
絶対干渉したほうがいいと思うんだけどな
「実は・・・昔から干渉してはいけないルールはあったんですけど、ほとんど形骸化していました。私たち神々は人に関わったり地上の景色を見に行ったりしてそのルールを破っていました。でもとある一柱が人に、世界に干渉してだれも望まない世界を作ろうとしたんです」
「大丈夫だったんですか!?」
「はい、でもさすがに一柱では、私たちに勝てずに封印に成功したんですけど、その時に世界には干渉しないと私たちは自分自身に誓約をしたのです。結果私たち神は世界に干渉できないのです」
なんかすごい話を聞いてしまったようだ、確かにそれだと俺に頼むのも納得するけどどうして俺なんだろう。
「それは偶然です」
「偶然?」
「はい。あなたの世界で魂を持っているものが死んだ場合、その魂は次の世界にしか基本的には移動しません。この世界の前があなたの世界で偶然あなたの魂が選ばれたのです」
じゃあ俺が選ばれたのはすごい確率なんだな~
「はい。それで引き受けてくださいますか?」
「はい もちろんです」
「よかった~」
おー可愛い引き受けて良かった。
「それで伝える内容はなんですか?」
「神託を使ってと伝えてください」
「それだけですか?」
「はい。そのスキルについて知っている人はほとんどいませんので」
「えっとそれでなんて名前の人に伝えたらいいのですか?」
「ルナソーンというひとです。転生先などはできるだけいいところにするからよろしくお願いします」
「はい。それで先程の返事は?」
「えっとそ、それは・・・あそろそろ転生しますんで返事はまた今度で」
え?ちょっと待ってくださいよと言おうとしたがいつのまにか体が光の粒に変わっていった
「ごめんなさい。また今度絶対いえ多分返事しますんで!」
その声を聞きながらまた俺の意識は消えていった。