レントさんのステータス
休憩中にふと気になった事があった。
レントさんたちのステータスについてだ。
別にレントさんたちのステータスが低いと思っているわけじゃないけどステータスは知っておきたい。
いったいどれほどのステータスがあれば相手の攻撃をすべて避け一方的に攻撃することができるんだ?
あー、初めて会った時に鑑定しとけばよかった。
一か八かで鑑定していいか聞いてみるか。
「あのー、レントさんとシエーナさんのステータスを見てもいいですか?」
「いいわよ」
シエーナさんは即答だ。
はやっ!!
いくら何でも早すぎるだろ。
ふつう悩むよな人に自分のステータスを見せてもいいのか!?
ほらっ、レントさんだって悩んでいる。
シエーナさんが悩んでいるレントさんをニヤニヤしている。
そしてシエーナさんはニヤニヤ笑ったままレントさんを凝視している。
何も言わないレントさんにだんだん近づいてきた。
レントさんは黙って少しずつ下がるがシエーナさんが追いかける。
そしてとうとう壁に追い詰められレントさんが両手を上げて降参のポーズをとった。
「分かりました、分かりましたから。ステータスを見せたらいいんでしょ、シエーナさん」
「それはレイン君に言ったら、私は何も言ってないわよ」
めんどくさ。
「・・・」
レントさんだってあきれて黙っている。
「じゃあさっそく見て」
なんだ?なんでそんなに見せたいだ?
もしかして自分の強さを見せたいのか?
いや、シエーナさんはそんな人じゃないと思う。
どちらかというと鑑定をしたら何らかの仕掛けが発動しそうな気がする・・・、そんなわけないか。
少し鑑定することを後悔したが、俺が言い出したことだからやるしかない。
逆にここで諦めたらもっと後悔する。
「じゃあ、鑑定」
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名前 レント・ロトス
種族 魔人 LV116
ステータス
HP 3386/3386
MP 2997/3075
SP(瞬発)4589/4829
SP(持久)3409/3695
攻撃値 2993
防御値 2529
魔力値 2730
魔耐値 2384
速度値 7293
スキル
HP自動回復LV8、MP高速回復LV1、SP高速回復LV3、再生LV2、魔力感知LV4、気力感知LV1、魔法察知LV6、気配感知LV3、強者感知LV5、危機感知LV4、罠察知LV7、殺気察知LV8、弱点感知LV1、魔力隠蔽LV3、気力隠蔽LV2、魔法抑制LV7、気配抑制LV3、音声抑制LV5、臭気抑制LV4、猛毒魔法LV3、呪魔法LV9、霊魔法LV8、治癒魔法LV2、補助魔法LV3、剣使いLV2、弓使いLV3、短剣の達人LV2、体術使いLV8、双剣使いLV5、剛力LV7、衝波LV3、駿足LV5、防壁LV7、思考大加速LV6、毒強化LV7、斬撃強化LV3、下位属性耐性LV2、物理耐性LV1、魔力精密操作LV2、気力精密操作LV4、魔力放射LV1、気力放射LV2、身体魔力強化LV3、身体気力強化LV4、感覚大強化LV7、命中LV8、回避率上昇LV8、ステータス向上LV4、連携LV3、暗視LV5、痛覚軽減LV4
固有スキル
魔力錬成LV2、影法師LV6
称号
毒魔導士、治癒魔導士、短剣士、
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名前 シエーナ
鑑定にレジストされました
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あれ?レントさんのステータスは見えたのにシエーナさんのは見えない。
鑑定は相手が自分より強ければ強いほど見えなくなるが、いくらシエーナさんが強いと言っても名前しか見えない事あるのか?
もしかして鑑定を防ぐスキルがあるのか?
こうなることが分かっていたから俺が鑑定してもいいのか聞いた時即答したんだな。
まあ、相手はシエーナさんだしもともと見れるとは期待してなかったけど。
それにしても人はスキル多いな。
それにスキルの質も高い。
魔物なんてぜんぜんスキル無いのに、やっぱり自主鍛錬をするかしないかでスキルの数に差が出るのかな?
レントさんのステータスは速度値重視で、攻撃値や魔力値は低くスキルを使えば補えるが、多分武器の毒が一番ダメージが出る。
レントさんもそれを分かっていて武器を強化しにボス戦に何度も挑むんだろう。
そして俺がレントさんのステータスを見た時に一番気になったのはレントさんの固有スキルだ。




