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女神様に惚れたので異世界で頑張ります  作者: 木川 陸
成長編
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魔法の訓練④

 あれから10回位『水球』を使った時だった。

 『水球』を使おうとしたときに少し違和感があったので自分を鑑定してみると、水魔法がレベル2にあがっていた。


「やった、水魔法のレベルが上がった」


「おめでとうございます」


 やっぱり使う魔法のレベルが高いと上がりやすいな。

 そう思っていると、セキナさんが、


「では実戦訓練をはじめましょうか」


「え?もう」


「はい」


「まだレベルが上がったばっかりだよ」


「安心してくださいレサレイン様、実戦訓練といっても私はレサレイン様に一切攻撃をしません。私はレサレイン様の攻撃をよけるだけです」


「え、でもそれで当たったらどうするの!?」


「ご安心をレサレイン様この給仕服はB+ランクの装備なので当たっても大丈夫です」


 確かにB+ランクの装備は強力だ、Bランクでもあれだけの力を持ってたんだから。


「それじゃあ撃つよ」


「どうぞ」


 俺は最初に足に向けて撃ったが、それは足を少しずらしただけでよけられた。

 そこでをれはセキナさんに近づいたがセキナさんは俺と3メートルほどの距離を維持したまま逃げた。

 俺はそこから狙って何発も撃ったがどれも当たらなかった。


「レサレイン様目の向きでどこを狙っているか分かりますよ」


 あっ、そうだった。

 そういえばセキナさんはさっきからずっと俺の目を見てた。

 そう言われて俺は狙っている場所を見ないようにして撃ったが当たらなかった。

 そこから俺は『水球』を大きくして目くらましにしたり、何発も同時に撃ったり、威力を捨ててスピードだけに集中させたりしたが、一発も当たらなかった。


「何で当たらないの!?」


「速度値がレサレイン様の数十倍ありますから」


 数十倍って最低でも速度値は1600は超えてるのか。

 やっぱりこれは相当手加減されてるんだな。

 その後も色々とくふうしたが当たらなかった。

 そして俺は魔力切れになりそうになったところで、休憩に入った。


「ねえセキナ」


「はい、何でしょう」


「何で魔法を撃つ場所とかタイミングが分かったの」


 セキナさんは絶対魔法を撃つタイミングが分かっていた。

 俺は一回だけ魔法を右手ではなく、左手で撃ったがばれていた。

 一回も左手で魔法を使ってなかったから、右手を囮にして左手を魔法を撃つ直前まで体の陰に隠していたから当たると思っていたが、セキナさんは最初っから分かっていたかのように避けた。


「それは魔力察知と魔法察知を使っていたからです。魔法察知はかなり便利なスキルで、極めれば魔法の発動前からどんな魔法を使うのか分かったりします」


 魔法の発動前から分かるって凄すぎるだろ。

 それじゃあ相手の使う魔法の対策とかもできるじゃん。


「セキナ魔法察知ってどうやったら獲得できるの?」


「魔法の観察をすれば獲得できると言われてます」


「それじゃあセキナ魔法を使って観察するし」


「分かりました。魔法察知は魔法戦において重要な役割を持つので早めに獲得しておいた方がいいでしょう。それでは始めます」


 そしてそれからは魔法察知の訓練になった。

 このスキルは今までの訓練の中で熟練度が溜まっていたのか、今日の訓練中に獲得することができた。

 そして明日からハマンさんの訓練に俺も参加することになった。

 理由は俺が攻撃用の魔法を獲得したかららしい。

 いやでも俺たった一つしか攻撃できる魔法持ってないけど大丈夫なのか。






 次の日の魔法の実戦訓練はハマンさんは魔法で攻撃してくるのでそれを撃ち落とす訓練だった。

 これは結構怖い一発一発大きさやスピードが違うし、普通に何十個も飛んでくる。

 半分ぐらい撃ち落とせなかったので頑張ってよけているが、撃ち落とせなかった魔法は3割ぐらい当たっている。

 当たる魔法は地味に痛い、傷が残らない程度の威力がある。

 でもこれは人によって威力が違う。

 ガレン兄様とレイチェル姉様は俺より威力が強い魔法になっている。

 そしてすごいのは三人同時にやっているのにガレン兄様とレイチェル姉様用の魔法が一切当たらないので、あらためてハマンさんのすごさが分かる。

 だけど、ハマンさんの訓練はスパルタすぎる。

 それに比べてセキナさんの訓練は優しかったな。

 セキナさんの訓練を懐かしく思いながら俺はそのままハマンさんのスパルタ訓練を続けた。



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