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女神様に惚れたので異世界で頑張ります  作者: 木川 陸
成長編
12/555

魔法の訓練②

 あれから俺は魔法が使えなくなるまで使い続けた。


「あ~もうダメ、疲れた」


「お疲れ様です。レサレイン様」


 魔法を言いながらするのは恥ずかしかったけど、途中から開き直ってやってやった。

 でもそのことを思い出して精神的にも疲れた。


「ねえセキナ魔力がなくなっている間、魔法の訓練はどうするの?」


「魔法薬でMPを回復させるか、魔法道具の魔力を使ってそのまま続けるのが効率がいいですが、レサレイン様にこのまま無理をさせるわけにはいきませんので、上位魔法と下位魔法の違いについて教えようと思います」


「確かつかさぞっている属性の神様の格が違うからだよね」


「はいそうですが、具体的な違いについて教えようと思います」


「どうゆうこと?」


「例えば下位魔法の水属性と上位魔法の闇属性では同じ量の魔力を使っても威力や射程、魔法の発動までの時間が全然違います」


「どれぐらい違うの?」


「上位属性は下位属性の五割ほど能力が上がります」


「そんなに違うの!?」


「はい。そして上位魔法の一番の特性は生まれつき、もしくは進化しないと手に入らない魔法スキルということです。下位属性なら魔法道具を使って練習すれば魔法スキルを獲得できる可能性もありますが、いままで上位魔法を進化以外で獲得した人はいません」


「じゃあ上位魔法を持っている人って少ないの?」


「はい。上位魔法を生まれつき持っている人は人類種の中で吸血鬼の貴族か竜人の一部もしくは上位魔法に適性を持つものだけで、進化しても上位属性を手に入れる可能性はかなり低いです」


「へーそうなんんだ。ところで下位属性なら俺でも獲得できるの?」


「はい。吸血鬼は基本的に魔法スキルにある程度の適性を持っていますし、しかもレサレイン様は貴族なのでほとんどの魔法スキルに高い適性を持っています。しかし吸血鬼は火と雷の属性の適性がかなり低いので、獲得できる可能性はかなり低いです」


 なるほどでも、俺は光魔法のスキルを持っているけど、なんで俺は光属性に適性があるんだろう?

 光属性って絶対吸血鬼との適性は低いよな。

 俺が貴族だからかな?


「ねえセキナ、俺が光魔法に適性があるのは、俺が貴族だからなのか?」


「・・・それは分かりません。吸血鬼の貴族は確かに基本的に高い魔法適性を持っていますが、吸血鬼の弱点属性である光属性を持っているのはかなり・・・いえ吸血鬼で初めてかもしれません」


 そ、そんなに珍しいのか。

 だったらこれはやっぱりナミアリアさんが関係してるのかな?


「そうなんだ、ところで弱点属性って何?」


「弱点属性はその属性を受けたときダメージが一・五倍以上になる属性です」


「一・五倍以上ってことは、ダメージが二倍になったりしたんですか?」


「はい。ちなみに吸血鬼の場合は火と雷は一・七倍で光は二・五倍になっています」


 火と雷はともかく光二・五倍は痛いな。

 あっ、でも俺は光耐性持ってるから大丈夫か。


「ですがレサレイン様の場合は弱点属性の中に光属性は入っていません」


「え?入ってないの」


「はい」


「何で入ってないの?」


「そもそも人によって弱点属性の威力は変わります。一・七倍や二・五倍はあくまでも吸血鬼の平均です。レサレイン様は光属性の適正属性を持っていますので弱点属性ではなくなっているのが原因だと思います」


「何で俺の弱点属性が分かったんだ?」


「鑑定を使えば分かります」


 へー、やっぱ鑑定は便利だな。

 弱点属性が分かるのって何レべからかな?

 まあいいや、それより、


「セキナそろそろ魔法の訓練に戻ろうと思うんだけど」


「ですがまだ魔力はそんなに回復してませんよ」


「そうだけど魔法薬を使って回復させようと思っているんだけど、だいぶ休めたし」


「そうですか、ではこれをどうぞ」


 そういってセキナさんはポケットから魔法薬を取り出した。

 というか、どうやってそのポケットから魔法薬のビンを取り出した。


「セキナ、どうやってそのポケットからそのビンを取り出したの?」


「この服には空属性の魔法が付与されているのでポケットの中が大きくなっております」


 さすが上位属性すごいな。

 じゃあさっそく飲んで魔法の訓練の続きをしよう。






「お、レインまだやっているのか?」


「すごいですわね、私だったら逃げてましたよ」


 いつの間にかかなり時間が経っていたようだ。


「あ、ガレン兄様、レイチェル姉様、実戦訓練終わったんですか」


「ああやっと終わった。やっぱハマンは強いわ」


「ええそうね。何回やっても勝てる気がしませんわ」


 やっぱハマンさんはすごいな。


「では今日はこれで訓練を終わりにしましょうか」


 そして俺たちは家に帰っていった。


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