表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/119

第96話 神気防具

食事の一波乱後、皆で祈りを捧げる。

ずらりと並んだ像の前に防具が上下飾ってある。


「コサックが討伐の時使った神気の剣を改良したものなの。像と一緒に祈ることで神気がたまって、この防具をつけたものは誰でも神気を纏えるようになるのよ。でも、どうしても消費量が多くて、もって3分くらいかしら。像での浄化の効率はもうこれ以上ないくらい消費量が抑えられるようになったわ。世界から集まった像が灰のように崩れることがほぼ無くなったから、像がご覧のとおりたまっていったわ。」


シビルがコサックにくっついて説明した。


「この防具の効果がもう少し伸びれば、さっきヘルトのダンナが説明した不浄の地の浄化も進むと思うんだがな。神気以外に魔法の付与はついてないから、着ける者を選ぶがな。」


エクサが残念そうに飾られた防具を見つめる。

おもむろにコサックが鎧に手を当てると、鎧が淡く光り始めた。

コサックが慌てて手を離す。

手を確認するが特に何もなく、鎧も淡い光が消えている。


「作ってから、一度使ったきりでここに飾ってあるよ。神気はだいぶたまっているだろうけどねえ。」


「コサックとの相性が良さそうだ。もしつけることがあるならば、だが。」


エレンとマギローブの意見は合致しているが、その防具をつけることについては否定的に聞こえる。

防具は軽装の胸当てと小手、脛当ての三種に神気の剣が立てかけられている。


「とにかく今は祈りを捧げよう。神気を宿すものは少ないからの。どれも大切じゃ。」


皆厳かに祈りを捧げよう、終わるとヘルトとエクサたちは自分たちの家に帰っていった。


夜、エレンがコサックの部屋、書斎にやってきた。


「十分休めただろう?ここも回復したかい?それじゃあ、始めよう、コサック。今日はこの姿でいいかい?」


もはや服など不要とばかりにエレンは服を脱ぎ去り、コサックと肌を重ねる。

エレンのあげる嬌声とともに、夜は更けていった。


次の日の稽古の後、コサックは1人残り、また神気を纏うと神気を思うがままに体を駆け巡らせた。

消費をしているかどうか確かめるためだ。

纏った神気は体に纏わりつくだけで、その絶対量が変わった、消費した、といった感覚がない。

右手の方に神気を集めて左手を薄くすると、なんとなくだが温かみが右手に集中し、左手は冷たい感覚になる。

では消費する感覚は、何かを試そうとした時、後ろからエレンに名前を呼ばれ、神気を落ち着かせて何事もなかったかのように屋敷に戻る。

明日また考えるようにしよう、今日はもう、何も考えられない状況になる。

抱きついてくるエレンに応じて、コサックも甘いひとときを楽しむように心がけた。

次の日、朝にマギローブがきたが、不満を言ってさっていった。

エレンの後だとコサックの子種が少ないように感じるから、コサックが疲れており楽しめないから、と至極真っ当と感じられることを事を言っていた。

シビルがそれに賛同し、1日置きにまぐわう事で3者は合意に至った、とコサックの同意なしに言っている。

特に否定することもなく、コサックはただ、わかった、と一言いって、神気の扱いについて研究を始めた。

昨日の課題、消費についてである。

食堂に気配がないのを確認し、胸当てを触りながら真実の瞳で見た。


神気を纏う胸当て

鍛造 イロンとタウルスの皮(作者不明)

付与 神気(シビル作の魔法陣による)

効果 触れたフィルシズが浄化される(部分)

備考 外部からの神気と共鳴すると白く光る

   蓄えられた神気から消費され、なくなると外部から神気を吸収する

   外部の神気もなくなるとただの胸当てになる


胸当てから手を離し、次に小手を触って見る。


神気を纏う小手

鍛造 イロンとタウルスの皮(作者不明)

付与 神気(シビル作の魔法陣による)

効果 触れたフィルシズが浄化される(部分)

備考 外部からの神気と共鳴すると白く光る

   蓄えられた神気から消費され、なくなると外部から神気を吸収する

   外部の神気もなくなるとただの小手になる


小手も同じ説明になった。

そうすると脛当ても同じことだろう。

コサックの場合、身につけるだけで防具と共鳴し、神気の消費が始まることがわかった。


最後に神気の剣を持つ。

これはただ持つだけでは発動しなかったことを思い出していた。

コサックが手に神気を込めて剣に触れる。


神気の剣

鍛造 イロン、タマハガネ(作者不明)

付与 神気(シビル作の魔法陣による)

効果 切りつけたフィルシズに神気を浴びせ浄化させる

   但し、フィルシズの力が強いと何度も斬りつけないと浄化の効果は得られない

備考 外部からの神気と共鳴すると白く光る

   外部からの神気を当てると剣の蓄えられた神気が呼び起こされ神気を纏う

   蓄えた神気を優先的に消費し、剣の神気がなくなると外部から神気を吸収する

   外部の神気もなくなるとただの剣になる


剣が白く光る。

コサックは神気を消し、剣を防具に立てかけた。


(次の練習は、防具に触っても反応しないように神気を抑え込む練習か。今まさに微弱な神気を纏っているはず。それが強制的に呼び起こされて防具の効果が発動しているとなると、ただの防具として装備できるようになる練習か必要になる、はず!さて、どうやって完全に抑え込むんだろ。)


コサックは悩んだ。

しまう、消す、分散させる、様々な事を考え色々試してみたが、どれうまくいかなかった。

進展のないまま1週間が過ぎ、季節は夏を迎えた。

草木は青々と茂り、さんさんと降り注ぐ陽の光を存分に浴びている。

コサック、15歳の夏が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ