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第45話 最後の協議

ミハイルから屋敷のものたち全員に、境界にエクサの姉が来ていると念話が届いた。

境界に着くとエクサの姉、スアヴィ、ディーバのフィルシズが待っていた。


「姉さん、こちらの準備は進んでるぜ。期待しててくれ。」


「君がエクサ君か、私はここエルヴス領に派遣された元調査騎士団のスアヴィだ。君のお姉さんと一緒に浄化について検討している。」


「俺はティーヴの元軍人だ。」


「ああ、姉さんがいつも世話になってる。よろしくな!」


「ワシはオムだ。魔法陣を研究しとるでの。」


「あなたが!あの魔法師を撃退したと言う!お初お目にかかります!」


「調査騎士団・・・。聞いたことがあるような・・・。私は元フマト王国騎士団のヘルトです。」


「ヘルト!あのはな垂れ小僧のヘルト・イダルツか!ずいぶんと・・・その、成長したな!」


「その名で呼ぶのはスアヴィのおっさ、お兄さんだけだが、まさか!」


「ああ、よく騎士団の詰所に来ては遊んで行ったな。懐かしい、そうか、ヘルトも騎士団に入ったのか。」


「はい、そうですか、ここにいらしたのですね。」


「すっかり蚊帳の外だが、俺らの検討したことを話すぜ。」


スアヴィたちの活動でこの冬の間に、自由に動けるものが増えたこと、浄化に賛同していること、動けるもので元野生生物など扱い難い者たちを魔法陣に集め一網打尽に浄化すること、集める方法はフィルシズたちに任せておいてほしいこと、などが挙げられた。

コサックたちも、エクサが囮にならないよう考えてくれていただけでも感謝していることを伝えて、スアヴィたちの意見に賛同し、一任することにした。


「俺らはフィルシズのことで手一杯になる。またこの間の魔法師のようなものが出るかもしれん。魔法陣の防衛をそちらに一任したいがいいか?」


「任されたぞい。お主らの魔法陣が破壊される可能性もあるでな。肌着を追加で用意しておこうか。」


「ご助力痛み入ります。それで、決行は?」


「春になったらやりましょう。肌着の準備もしたいので。」


「よし!当日は頼むぜ!」


ディーヴァのフィルシズが手を差し出して来た。

コサックはその手を取って固く握手を交わす。


「おっと、いけねえ。悪かったな坊主。」


ディーヴァのフィルシズがすぐさま手を引っ込めたが、コサックは引っ込められた手を無理矢理掴んで再度握手をした。


「!坊主!!」


「仲間でしょ、気にしないでよ。」


「・・・そうか。そう言ってくれるのか。」


コサックたちはよりしっかりと、手を強く握り握手を交わした。


「ざあ、わだじだちもでぎるがぎりのじゅんびをじまじょう。」


「ああ、そうだな。」


「それじゃあまたな、坊主。」


「うん、準備ができたらまたここなら来ます。」


(ようやく、ここまできた!)


コサックはクレイブとの約束を胸に屋敷へと戻った。

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