第21話 進化
ソフィアとマクシムが誕生し、屋敷内は歓喜に沸いた。
子供の魔狼と生き残りの雌、梟と魔猫が我先にとコサックの前に並んでいた。
『順番にやるからね。兄さん、準備はいい?』
『いつでも良いぞ。』
『みんなもいいかな?』
それぞれがまだかまだかと待ちきれない様子でコサックに元気よく返事をした。
『魔猫は、本当にいいんだな?』
『ああ、良いよ。昔つけられた名前も、もう死んでしまって力を失ったからね。私の記憶にあんたのこれからを上書きしておくれ。その方が面白いだろう?』
コサックが頷く。
2匹の時と同様に、コサックが魔法陣に乗ると光り、徐々にコサックが淡く光出す。
コサックは両手を向けて名前を口にした。
「兄さんの名前は、ミハイル!」
「きみの名前は、ウェラ!」
「梟の名前は、マギローブ!」
「魔猫の名前は、エレン!」
目の前の獣たちが輝きだす。
コサックは魔法陣から出ずに様子を伺っていた。
輝きがおさまると1匹ずつ真実の瞳で見て行く。
種族 陽光魔狼
種族名 アルトゥムカニスマジョア
名前 ミハイル
性別 雄
魔力 中
魔法属性 木 太陽
耐性 自身と同魔法属性
特技 牙撃 爪撃 瞬足 音波 気配察知+ 危機察知
備考 名づけ:コサック
種族 月光魔狼
種族名 アルトゥムカニスマジョア
名前 ウェラ
性別 雌
魔力 中
魔法属性 水 月
耐性 自身と同魔法属性
特技 爪撃 音波 気配察知+ 危機察知
備考 名づけ:コサック
種族 影魔梟
種族名 ウィセストリーギ
名前 マギローブ
性別 雌
魔力 特大
魔法属性 月 風 木
耐性 月属性
特技 真実の瞳 嘴突 解析 転写 創造 瞬間記憶 魔力変換+
備考 名づけ:コサック
種族 賢魔猫
種族名 シュードフェリス
名前 エレン
性別 雌
魔力 特大
魔法特性 月 火 水 土
耐性 月・土属性
特技 真実の瞳 爪撃 柔軟 転写 瞬間記憶
備考 名づけ:コサック
『(真実の瞳で見える項目が増えてる。梟て魔梟って種族なんだ。てか雌だったんだ。)何かみんな特技やら凄いな。』
『わたしの魔法では見えないものまで見えているようだな。魔法陣で増幅した影響かな。』
(種族やら種族名やら、ややこしいな。あんまり見えるというのも考え物だ。)
コサックが魔法陣から何気なく出ると、思い出したかのようにビクついて魔法陣を見た。
コサックの体から光が失われていく。
(なんともないな。)
手足が動くことを確認したコサックは、梟と魔猫に近づいて持ち上げた。
前回の失敗を修正して、魔力が暴走しないように一晩で魔法陣を作り変えた梟と魔猫に、コサックは全身を使って感謝を伝えた。
ソフィア以外の魔狼たちが、梟と魔猫を恨めしそうに眺めていた。
『コサック、まさかあんたもこの名前を付けるとは思わなかったよ。昔の名前と一緒だよ。ありがとね。』
『そうだったんだ。そういえばみんなのこと、文字を覚えて以来真実の瞳で見てなかったな。』
ソフィアのことをコサックが真実の瞳で見る。
種族 月光魔狼
種族名 アルトゥムカニスマジョア
名前 ソフィア
性別 雌
(魔法陣を使わないとこんなものか。よし。これで不浄の地で活動しやすくなったはずだ。)
この日、名を冠する魔獣が4匹増えたのだった。




