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第2話 【“平穏が崩壊する瞬間”】

それから数年後経ったある日。


リオ達はアーサー達の計らいにより

ギルド本部の3階の部屋で寝起きしている。

今日の声掛けはセツナだ。

『リオ、早くアキラとカイトを起こして来い!』

リオは無言で弟達を起こしに行く。

『またか、仕方ない輩だな。』

『2人の寝坊癖は昔からだから仕方ないってリオが言ってたな。』

『…なら仕方ないか。』

『そうですね。』

セツナの両脇では2人の青年が若干呆れてた様子で

リオの後ろ姿を見ていた。

彼の右隣にいる藍色の短髪が印象的な青年は

レフィーレの幹部の一人、ミハイル。

他の冒険者達からは“藍色の獅子(レオ・インディゴ)”と異名付けられているS級冒険者だ。

そして 彼の左隣にいる赤銅の髪が目を引く青年は

レフィーレの中堅冒険者のシェロトイ。

外見上はセツナ達と同世代らしいが、彼に関する詳細な情報が一切ない為 真偽は不明である。


『お前等二人 後でギルド内を徹底的に掃除してくれ。 これは朝寝坊したペナルティだ。』

「「えぇー!」」

『やれやれ…。 困った後輩を持ったものだ。』



こうして 冒険者ギルドの朝は

騒がしくも慌ただしく過ぎていくのだった。


ギルドの応接間では

アーサーとガンマが今後について話し合っていた。

『リオ達は中堅共に任せておいて、俺達は引き続き“彼奴ら”を追おう。』

『あぁ、それは俺も同意しよう。』

ガンマが応接間を出ようと立ち上がろうとした瞬間、

いきなりドアが開いた。

『2人とも任務はどうしたんだ?』

ガンマの言葉をよそに白銀の髪の青年が口を開く。

『そんな事よりも依頼の件について2人に話したい事があるんですがよろしいですか?』

『依頼ってリオ達にやってもらう依頼かい?』

『はい。実はその依頼についてなんですが…。』

『依頼の送り主に何か異変が起きたんだね?』

『いえ、そうではなくて…。』

『じゃあ、一体何が起こったんだい?』

『ここ数日、何者かの影響でカルバ周辺の村が続々と壊滅的な状態に陥っているんです。』

『なんだって!?』

ガンマは白銀の青年からの言葉に思わずテーブルをひっくり返してしまった。

『ガンマの事は気にせずに続きを話してくれ。』

『分かりました、先程の話の続きをしますね。結論から言ってしまうと依頼が完遂出来ない可能性が高くなってしまったんです。』

『嘘だろ、俺達が依頼を受け取ったのが2週間前だ。2週間の内にこんな事態に陥ったんだ?』

白銀の青年の横にいた金髪の青年が話し始める。

『俺もそれが気になってオルディアス君と一緒に偵察してみたんです。そうしたら 驚くべき事実が分かったんです。』

『驚くべき事実?』

『この事件を裏で引っ張っているのが“フロイト”。“あの時”から計画の準備を水面下で続けていたんだ。』

2人からの情報を聞いたアーサーは頭に手を置き、

ガンマは唖然とした様子だ。

『想定はしていたんだが、こんなにも早く計画を進めていたとは…。』

『情報ありがとう、アレス君とオルディアス君。』

『まぁ、この状況なら仕方ないですよ。』

ガンマからアレスと呼ばれた金髪の青年はやれやれといった様子で安堵していた。

『お二人の様子を見ていたら俺達も安心しました。』

アレスの横にいた白銀の青年も安堵した顔を浮かべていた。

今回はコメディ要素を含んだお話です。

今後も2話の様な話があるかも知れません。

次回からは最低週1ペース、23時更新になります。



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