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三話

 七歳に成りました。

 レベリングは相も変わらず続いてますが、RPGあるあるで、或る程度上がると必要経験値が一気に増える帯があるようで、速度が鈍ってますが。

 まあそれでも、現在のステータスはこうなってる。


名前:メルクト・フォン・ライハウント

年齢:七歳

性別:男

所属:オルトニクス王国ライハウント子爵家

レベル:四十二

スキル:生活魔法 初級剣術 初級体術 初級火魔法 身体強化(微)

称号:ライハウント子爵家次期当主

状態:過保護


 過保護が解除されねえ……(うんざり)。

 いや、大事にされてるんだから、文句を言う筋合いじゃない事は理解してるんだ、これでも。だけどなぁ……。

 接待鍛練でも微々たる熟練度は入っていたようで、何とか初級の剣術と体術のスキルは獲得出来た。うん、例によってそれが判った時の教官のヨイショが凄かった、お陰で素直に喜べなかったんだけど。こう、物凄く莫迦にされてるような気分になるん。判ってくれるだろうか?


 レベル上げのおかげで生命力は高いし、身体は頑健だし、然う然う死ににくくなったと自分では思うんだが、母上や家臣たちに言わせるとまだ足りないらしい。一体彼らは俺を如何したいのだろうか……。

 他所の家では、俺くらいの歳なら年齢=レベルが相当らしいって家庭教師が言ってたんだけどなー、ははは。


 屋敷でも俺自身殆ど自分で何もしないレベルで、傍つきのメイドさんたちにお世話されっ放し、食事くらい自分で食うって、この歳でアーンとかもうやめよ? な?

 夜は今も母上の寝室で一緒に寝てますのよ。全然子離れしてくれん。

 まあ、美人と同衾できるとか、実の母親だとしても俺的には嬉しいものなんですけどね。いやほら、精神年齢がオッサンだからさ、こう、たまらないのよ!

 いい匂いとか、柔らかいのとか、蛇の生殺しかっ!?


 ガキがませてると思うだろ?

 この世界、レベルが上がると性徴も吊られて加速するんだよ。判るか?

 つまりだな、俺もうこの歳で精通来てるんですけど。起つんだよあれが。ク○ラが立った!ばりに見事にな!(名作劇場に土下座)


 更に言えば、お風呂とかもお世話役のメイドさんたち(ほぼ裸な湯衣姿)と一緒に入るわけでな、もう知られちゃっててな……。

 誰か墓穴掘ってくれたら、俺はすぐにでも飛び込んでみせるよ?(顔を被う)。


「坊ちゃまも、すっかり男の子ですね。」


 って微笑ましげに言われる、このいたたまれなさが判るか。

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