八尾慶吾が楓ちゃんの彼氏だったら。
ここあ様のリクエスト第二段です。
「トリックorトリート!」
突然西田さんにそう言われて驚いた。
いつもお菓子をくれる西田さんがお菓子を欲しいと言っている。
僕は少し慌てて言った。
「あっ、えっと………飴でも良い?」
西田さんは可愛い笑顔を向けてくれた。
可愛い可愛い僕の彼女。
笑顔1つで幸せな気持ちにしてくれる僕の大事な人。
鞄の中に入っていたはずの飴を探す。
西田さんは目を輝かせている。
「目をつぶって10数えてくれる?」
「うん、良いよ!イーチ、ニーイ、サーン………」
僕は数を数える西田さんの唇に自分のを重ねた。
ビクリと肩が跳ねるほど西田さんは驚いて目を開けた。
西田さんの真っ黒の瞳が俺の目を見詰めている。
愛しい。
僕は西田さんの唇を舌先でこじ開けると、自分の口にあったのど飴を押し込んだ。
小さなリップ音を残して唇を外すと、西田さんは真っ赤になっていた。
「ごめんね、それしかなくて………次はちゃんと用意しとくね!」
西田さんは真っ赤のまま叫んだ。
「そ、そう言う事しちゃ駄目!八尾くんってそう言う人だったっけ?」
完全に動揺した西田さんは真っ赤な上に涙目だ。
可愛い!
「西田さんは僕の事嫌いになった?」
「………それは、ないけど…」
僕はそのまま西田さんを抱き締めた。
すぐに逃げられてしまったがついニコニコしてしまう。
「嫌いになっても、逃がしませんよ。」
「嫌いにならないけど……不意討ち駄目!ちゃんと許可とらないと駄目!」
西田さんは可愛らしく人指し指を立てた。
思わず抱き締めると怒られた。
可愛い可愛い僕の彼女。
ハロウィンのイタズラだなんて気づきもしない。
鞄の中に入っているたくさんのお菓子を隠すようにして、僕は笑顔を彼女に向けるのだった。
八尾君……キャラ変わってない?
大丈夫かな?
でもこれしか思い浮かばなかった。
外国人の血がそうさせるって事で!