表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脇役謳歌中  作者: 百佳
19/21

青龍

お気に入り登録ありがとうございます!



『主、ご命令を』


 突然頭の中に響いた懐かしい声に、考える前に反射的に言葉が口を出た。


「我が呼びかけに応えよーーー青龍!」


 空間が歪み、青い龍が現れた。ドラゴンとは似ても似つかない細長い身体を持ち、頭には鹿のように枝分かれした角が鈍い光を放っている。


「久しぶりだな、青龍。傷はもういいのか?」

「はい、おかげ様で完全に癒えました」

「そうか、それは良かった」

「ですが、主が怪我をされるのはいただけません」

「別に好きでしたわけじゃない」

「それはそうでしょうとも」


 頭の角を押し付けられ、体が淡く光りだして痛みが半減した。


「鳳凰ほど治すのは早くないが、しばしのご辛抱を」

「はは、ありがとう」



「何者ダ」


 聞こえてきたしわがれた声に、あっ、と思い出す。

 青龍の登場で、危うく魔獣を忘れてしまうところだった。

 ギラリと目を光らせ、青龍が後ろを振り向く。


「薄汚い獣の分際で、よくも我らが主に傷をつけたな。万死に値する」


 低い声に、ああキレてるなぁと苦笑いする。青龍たちは皆過保護な所があるから。


「消エロ」

「危なーーー」


 黒い炎を吐き出す魔獣に、咄嗟に声を上げる。

 だが青龍は焦った様子も無く、尾でそれを振り払って消滅させた。


「いぃ!?」

「どうかしましたか、主?」


 あんまりにもあっさりやってのけるもんだから、驚いて語尾が変に吊り上った。


「い、いや……ナンデモナイ」



 久しぶりすぎて忘れてたが、青龍の強さは折り紙つきだ。

 魔獣なんかが適う相手じゃない。

 そこに思い至って、途端に何とかしようとした自分がバカらしくなった。


「この害虫、いかがいたしましょうか、主」


 丁寧に尋ねられ、やけっぱちに「駆除しとけ」と返したら、これまたいとも簡単にやってのけた。


「ナ……ンダトーーーッ」


 魔獣の頭と心臓を鋭い爪を持った腕で貫き、捻る。

 あれだけ皆が手こずっていた魔獣は、そのまま黒い霧となって消滅した。




 あっさり過ぎて泣けてくる。ホント、降りかかる災いが定めの編入生はともかく、珍しく張り切った俺の努力は一体……!!





規格外に強い青龍登場!

あっさり過ぎる。



ここまで読んでくれてありがとうございます。

後二話で完結しますので、もう暫しのお付き合いを!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ