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脇役謳歌中  作者: 百佳
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昔々

以前書いたモノです。




 千年程前。



 世界は魔界から現れた魔王を筆頭とする魔族によって支配されていた。

 途轍もないほどの強大な力を持つ魔王に、亜人を含む人類、精霊、モンスター、この世界のありとあらゆる種族たちは太刀打ち出来ずに奴隷と化した。

 魔族たちの残虐な振る舞いに、この世界の生物たちはその数を減らし、絶滅してしまったものも少なくはないという。

 もちろん人間たちは只やられるだけではなく、他の種族と共同戦線を張り、優秀な魔導師や凄腕の剣士たちによって幾度となく軍隊を組んだが、ことごとく魔族によって全滅させられた。

 混沌とした世界、圧倒的な強さ。ほとんどの人々は希望を失い、絶望し、諦めていた。

 そんな時、一人の青年が名乗りを上げた。

 無名であった青年は全く期待されなかったが、仲間を集め、『光の剣』を携えて魔王の根城に向かった。

 数々の困難を乗り越え、魔王の元に辿り着いた青年ーーー後に『光の勇者』と呼ばれるーーーは、軍隊ですら適わなかった魔王と対等に戦ったという。

 三日間の戦いの末、倒すことこそ出来なかったものの、勇者らは魔王をどうにか封印する事が出来た。只封印するのでは将来復活する危険性が高いため、勇者らは魔王の身体をいくつかに分けて封印する事にした。

 その時に、魔王の身体から一部の邪悪な力が世界各地に飛び散り、瘴気となった。その瘴気は生物たちの精神を蝕み、自我を失わせ凶暴化させてしまうこととなる。

 頂点となる魔王を失った魔族たちのほとんどは魔界に帰って行ったが、多くの魔獣が取り残された。


 こうして、後遺症はあるものの、『光の勇者』らのおかげで、魔王のいなくなった世界は平和と秩序を取り戻す事が出来た。


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