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駄文  作者: 月島 真昼
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ヒラヒラ


「お、おはよう」

「ああ、おはよう」

「(Tシャツにジーンズ……、ずいぶんいつも通りの格好だなぁ。気合い入れてきた私がバカみたいじゃないか)」

「ん? どうかしたか」

「いや、……学外で会うのは何気に初めてだなぁと思って」

「そういえばそうだな。それにしてもキコ。お前のスカートが異様に新鮮に見える」

「出会い頭になんてこというんだお前はっ!」

「あっはっはっ」

「笑って誤魔化すんじゃない」

「いいよ。かわいいじゃん。なんでいつもズボンなんだ?」

「動き辛いじゃないか。ヒラヒラしてるし。ヒラヒラしてる物ってなんか媚びた感じがして嫌いなんだ」

「ふーん。なんでそんな哲学まで持ってるのに今日に限って穿いてきたんだ?」

「だって、その、君が、あの……」

「??」

「もうなんだっていいだろう!」

「怒るなよ。褒めてるのにさ。で、これからどこに行くんだ?」

「ああ、同人誌の即売会に……」

「帰っていいか」

「ダメ」





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