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第22話 「誠司の怖いもの。最強の助っ人。」

誠司は剣聖ノーヴァFフェニックスの力を手にいれ強化妖怪の八岐大蛇を撃破したが、その様子を見ていたマネージャーの角田美雪が絶望の戦士とグランザンに捕らわれていた。


「マネージャーを離せ!」

ノーヴァが駆け寄ろうとするが絶望の戦士は美雪の首にクロガネを置き、脅しをかける。

「今こっちにくればコイツの命はない。」

ノーヴァが立ち止まると、戦士はロストクロスを取り出し、美雪の体に埋め込む。

「マネージャー!」

「嘘だろ…。」

「オマエはまた人をマモレナカッタな。」

美雪の姿はみるみる変わるが意識が残っている。

「武叶くん…なんでしょ‥?」

「ナンダまだ意識がアルノカ。」

「あなたの弟の凰堂誠司は‥みんなでまた『楽しく笑って』剣道するために戦ってる…。そのみんなにはきっと、『あなた』も含まれているの‥。だから。」

絶望の戦士のつけているロストクロスを掴んで

「こんなことしてないで、みんなと桜聖に戻ろう‥?」

「ウルサイ…。ウルサイウルサイウルサイ! オレは『勝てない剣道』に興味はナイ!」

絶望の戦士は美雪の手を振り解いて突き飛ばす。

「勝てないのは誰のせいでもない! あなたが弱いからでしょ!」

美雪の言葉を受けて頭を掻く戦士。

「ウルセェ…。グランザン、ヤレ!」

するとグランザンは黒いコアを三つ取り出して美雪に埋め込む。

「どうなってもシラねぇぞ。」

「うっ。うっ‥。」

苦しみ出す美雪。

「マネージャー!」

「人間のカラダをツカッテ強化妖怪を作るのはハジメテダ。ドウナルカワオレたちにも…。」

「消滅する。」

コアを埋め込んだグランザンに割り込んで絶望の戦士は言う。

「どう言うことだ兄さん…。消滅って‥。」

「イッタとおりダ。このオンナは倒せば消滅する。まあ、ジカンが経てばシゼンにシヌがな。」

それを聞いて拳を握り締めるノーヴァ。

「どうすれば…。」

(誠司、『インパクトリング』だ!)

「そ、そうか! あれなら分離してマネージャーを助けられるかも‥。」

(とにかく行こう!)

「ああ。」

「絶望の戦士とグランザンは俺に任せな。お前にばっかいいとこ持ってかせはしねぇ!」

ノーヴァの隣にはロックドラゴンフォルムに重装したゼロがいた。

「そっちは任せるぞ。」

「オマエがオレたちを相手? フザケテルのか。オレは帰る。」

そういうとグランザンはゼロの前から姿を消す。

「あっ。待てよ! 逃げたから俺の勝ちだな!」

と言っているところに戦士が斬りかかってくるが、ゼロは受け止めて鍔ぜりとなる。

「ヨソミをシテいるヨユウがあるのか。八岐大蛇ゴトキに苦戦していたくせに。」

「いきなり全力ってことな。ドラグ、また力貸してくれや!」

(マカセロ!)


「マネージャー‥。今助ける。」

「…。グルルゥゥゥ‥。」

美雪の姿は完全にモグラの怪物となっていた。片手には一本の爪のようなもの、片手はドリル、頭には円盤が付いている。

剣聖ノーヴァFに着装して、煌命剣 リヴァイブを中段に構えるが、なかなか攻撃ができない。

(誠司‥。相手が知り合いで攻撃しずらいのはわかるが、分離しないと元にもど‥。)

「わかってる! こ、こわくなんかない‥ぞ。」

モグラの怪物が爪でノーヴァを裂こうとするがノーヴァはギリギリで受け止めて体勢が崩れてしまう。

(どうした誠司! 動きがおかしいぞ。)

「だ‥大丈夫だ! 怖くない…。」

(誠司、大丈夫か‥。ガクブルじゃないか。)

中段に構え直しているが手がずっと震えている。

(まさか…。そういえば随分前に…。)

そう、誠司は『歯医者』が大の苦手。モグラの怪物になった美雪の姿を見て、歯医者を連想してしまい、震えているのだった。

(あれが歯医者に見えてるとかじゃないよね? 誠司。)

「は、は? 歯医者なんか‥こ、怖いわけないだろ! それにあれ歯医者じゃなくて怪物だろ!」

(…。 ハハッ。そうだね。(ここまで慌てる誠司を見るのもなんか新鮮だな。))

戦士と戦うゼロもこちらを注目する。

「何やってんだあいつ。おかしくなっちまったのか?」

(オレたちはコッチに集中だ!)

「お、おう!」

そしてノーヴァは爪とドリルで攻撃してくる怪物の攻撃を受けるしかなかった。

「くっ。なんで…。」

(誠司、落ち着け!)

「大丈夫だ。見える、見えるぞ。まずは弱らせる!」


聖炎胴刃せいえんどうじん


炎を纏った胴切りは怪物には当たらず、空ぶった。

(誠司…。)

「少しミスっただけだ‥。もう一回!」

と言っているとドリルでの攻撃を左腕に受けて着装解除に。

「うっ‥。」

左腕から血が流れている。

(誠司、その腕ではもう剣は振れない。)

「まだだ、このままじゃマネージャーが…。」


一方、ゼロと戦士の戦いは拮抗。

「オマエも強くなったな。前はボロ負けだったのにナァ!」

「俺を舐めんな! 俺だってな、負け続きなんだ! しかも、凰堂には反則負けするし散々なんだよ!」

「ハンソク負け‥。笑えるな。」

「でもな、みんながいてくれる。牙焼のみんなが、あのくそこえぇ鬼崎が!」

打ち合いながら会話をする二人。戦士の方が少し優勢だった。ゼロはすでにボロボロではあるが、戦士の動きが少し鈍くなる。

「桜聖にもいい仲間いるじゃねぇか。凰堂‥誠司もそうだし、お前が怪物にしたマネージャーも、調子のいい沢島も、みんな『おもしれぇ』やつじゃねぇか。」

「オレは‥オレは…。『弱者』に興味はない!」


鴉葬斬アソウザン


戦士の胴切りが決まる。

「痛くねぇな。よっぽど…。誠司に打たれた面の方が痛かった!」

ゼロが胴切りで返す。


蒼龍胴破そうりゅうどうは


「弱いのはお前だろうが! あいつに負けて、あいつから逃げて!」

ゼロの技を受けてもなお構え直すが刀を下ろしてしまう。

「オレが…ヨワイ。」

戦士の中で美雪にも言われた言葉が響く。

『勝てないのは誰のせいでもない! あなたが弱いからでしょ!』

「オレは弱くない…オレワ弱くなんかない…。」

膝から崩れ落ちる戦士にゼロは近づいて

「こんな戦いとっとと終わらせようぜ。お前とも試合してみてぇしよ! 強いんだろお前!」

「…。」

「あっ。あと一緒に誠司の野郎ぶっ倒そうぜ! 牙焼にいいメニューあるんだぜ! な!」

「オレは……オレは…俺は。」


苦戦を強いられるノーヴァ。

「(まずい。こんなことで心を乱されるなんて…。父さんにも戦士をいさえてる青葉にも顔向け出来ない‥。)

体勢を崩し、後ろに倒れると怪物のドリルがノーヴァを襲う。

「情けねぇな! 誠司!」

白と金の剣先がノーヴァの視界に映る。

ノーヴァが顔を上げるとそこには、白い道着と袴に金色のかかったアーマーをしている剣士がいた。

「お前は、青葉か?」

そして剣士は下から切り上げる一撃を怪物に与えるとノーヴァの方を振り返って

「俺だよ! 兄貴の声も忘れちまったのか?」

「兄さん‥?!」


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