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第20話 「閉ざす氷。消えた声。」

バーストリングの力で暴走したノーヴァと絶望の戦士の戦いはノーヴァの勝ちとなったが、ノーヴァは力つき、絶望の戦士の武叶はグランザンによって連れ去られてしまう。


グランザンが残した鼠色のコア一つと、黒いコアを三つ身体に埋めた妖刃軍の兵隊は見る見るうちに姿を変える。そして現れた姿は狼男のような姿だった。

「やった! 実験大成功だ。」

『王』の声がする。

「実験ってどういうことだ。」

「そいつはノーヴァが前に倒した千疋狼から僕が食べずに残しておいたコアを、ロストクロスを更にに入れてもっと強い狼にならないかなって実験でグランザンに持たせたものさ。そして出来上がったのは『狼男』か。さあ、君は倒せるかな?」

王の声は消え、狼男が襲いかかってくる。

「おい! おいってば!」

武道館中をキョロキョロと見回すゼロの後ろから狼男は爪で引っ掻く。

「いてっ!」

「コッチヲミロ。オレのアイテヲしろ。」

「狼男か! このドラゴン男のゼロが相手してやるよ!」

(気をつけろ。相手のコアは全部で4つ。今まで戦ってきた奴らとはレベルが違うぞ。)

「わかった。だったら!」


龍鱗結界りゅうりんけっかい


ロックブレイブを床に突き刺し、結界を張るとそれを身に纏う。

「こうすりゃ、多少のダメージは減るだろ!」

(頭を使うようになったな。)

「グルルルァァァ!」

狼男は爪を振りかぶって引っ掻いてくる。

ゼロはロックブレイブで受け止めるが一撃が重く、半歩後退する。

「(こいつのパワー…ほんとに桁違いだ‥!)おもしれぇ!」

攻撃を受けたゼロは守りの体勢から姿勢を落とし、ロックブレイブを床と並行にもって体当たりをする。


竜衝轟破りゅうしょうごうは


受けた狼男は後ろに大きく吹っ飛び、壁に激突。

「お前のパワーは桁違いだけど、俺の力には及ばねぇな! まだまだいくぜ!」

龍牙面崩りゅうがめんほう

ロックブレイブを大きく振りかぶったゼロが狼男に襲いかかる。

狼男は爪ではじく。

「なに…?!」

そして狼男は自身のコア一つを使って妖刃軍を10体程呼び出す。

「なんだこいつら?!」

(妖刃軍だろうが。数は多いが。)

「全員狼男並につえぇのか?」

(そんなことはない。今のお前なら全員一撃でいけるだろう。)

「らくしょーじゃねぇか! だったら全部まとめて‥」

ゼロは走って召喚された妖刃軍の中心に立つ。

「うねうねしてて気持ち悪りぃな!」


蒼龍胴破そうりゅうどうは


ゼロは一回転の胴切りを決めて妖刃軍を全滅させる。

「よっしゃ! 気持ちいいなぁ!」

「ヤルジャネェカ。オレもショウショウホンキをダサネバな。」

もう一つのコアを出し、爪で壊すと爪が大きくなり、強化される。

「爪がでっかくなった!」

(なるほどな。コアを使うことで妖刃軍を呼び出したり自身の強化ができるのか。)

「イクゾ。」

強化された爪を持った狼男がゼロに襲いかかる。半歩下がって攻撃を避けたように見えたが、爪の長さが変わったからか、ギリギリ避けれていなかった。

「くっ…!」

(予想以上に長くなってるのか。)

「そうみたいだ‥!」

「マダマダイクゾ!」

爪で何度も攻撃をしてくるのをゼロはロックブレイブを盾に受けることしかできなかった。

「どうすりゃいいんだ‥これ!」

(今のお前は結界で守られてる。多少なら受けても大丈夫だ!)

「そんなことねぇって! さっき先っぽ当たった時痛かったし!」

(そ、ソウカ‥。まあいけるだろ!)

「あっ! てめぇ逃げたな!」

ゼロは守りを緩め、その隙から爪が当たる。

「グハァッ…!」

狼男の一撃を受けてゼロは倒れる。

「やっぱ‥受けるとダメだなぁ‥。」

倒れたゼロに狼男が近づく。次の瞬間、狼男の体が凍り氷に包まれる。


凍獄波とうごくは


氷が放たれた方をゼロが見るとノーヴァ アイスフェニックスフォルムに超重装した誠司がいた。

「凰堂‥。」

「すまない。青葉。ここからは僕も戦う。」

「気をつけろ! あいつの爪まじいてぇから!」

「わかった。」

ノーヴァが凍りついた狼男の前に立つ。

「狼か。千疋狼の時とは違う犠牲者か。」

「違う凰堂。お前が倒したそのなんちゃら狼のコアから作られた怪物だ! 犠牲者はいない!」

「てことは、倒して大丈夫なんだな、こいつは。」

「ツギノ相手はオマエか。オレをタノシマセテくれヨ。」

氷が砕け、狼男は爪を研いでノーヴァに襲いかかる。

氷羽残影ひょううざんえい

ノーヴァは残像を残し、狼男の攻撃を回避する。

「今度はこっちからだ。」


氷閃胴葬ひょうせんどうそう


氷を纏った斬撃が狼男にヒット。

すかさずノーヴァは縦の一撃を加える。

「グフッ‥。ヤルジャネェカ。オレもやるか。」


“滅爪 満月”


黄色いオーラを纏った爪ノーヴァに攻撃を仕掛ける。

「見えてる。」


雹圧壁ひょうあつへき


氷の壁を作り、攻撃を受けようとするが壁は破壊され、爪はノーヴァに直撃。

「なんだと…!」

「オレにホンキヲダサセタオマエは強者に匹敵する。ダガ、ココマデダ。」


“滅爪 三日月”


弧を描くような攻撃がノーヴァに直撃。ノーヴァは大きく吹き飛ばされる。

「うっ…。」

そのノーヴァをがっしり受け止めたのはゼロ。

「大丈夫か。俺も加勢する!」

「あぁ。元々はお前が倒し損なったやつだからな。」

「うるせぇ!」

二人が狼男の前に立つ。

「僕に考えがある。」

「考え?」

「僕は基本、氷羽残影であいつの攻撃を避ける。そこをお前の『重い』一撃にかける。」

「わ、わかった!」

「頼むぞ。」

「いくか!」

「さア、オレをタノシマセロ!」

ノーヴァが先に仕掛ける狼男はそれに釣られるように爪を大きく振りかぶり、攻撃しようとする。


氷羽残影ひょううざんえい

残像を残して狼男の攻撃を避けるノーヴァ。

「マダダ! 滅爪 三日月」


氷羽残影ひょううざんえい


またも攻撃を避けるノーヴァ。

「ナンナンダオマエ!」

「もっと来い…。」

ノーヴァの体は凍り始めている。

その背後でゼロは今までにないほどの力をロックブレイブに力を込めゼロの腕も石化し始める。

「ウォォォォォォォォ!」

(龍悟、そんなに力を使えばお前の体は‥!)

「あいつが体張ってんだ、このチャンス無駄にはしねぇ。俺は俺の『今』のために戦う!」

(フンッ。気に入った! もっとエネルギーを流すぞ。死ぬなよ!)

「こいやぁぁあっぁ!」

一方、ノーヴァと狼男の方は、ノーヴァが攻撃を避け続け、狼男がふらふらの状態になっていた。

「ナンナンダ…。オマエェェェ!」

バランスを崩す狼男。

「よし。今だ。」


凍獄波とうごくは


狼男の足元を凍らせると、ノーヴァの目には狼男の体の中の胴部分に一つ、顔に一つコアが見えた。

「青葉! いくぞ、お前は面の方を頼む。」

「わかった! こっちもそろそろ限界突破しそうだぁぁあ!」


氷閃胴葬ひょうせんどうそう


ノーヴァの胴切りで黒いコアの方を砕く。

「(やっぱりこっちじゃなかったか‥。頼むぞ青葉…。)」

ゼロはものすごい速さで狼男に接近。

「今までで一番最強の!」

ゼロが大きくロックブレイブを振りかぶると狼男は爪を頭上で交差し、守りの姿勢をとる。

「コノ爪はコワセナイ!」

「それはどうかな! 俺の超超強くなった技を見せてやるよ!」


碧龍面斬へきりゅうめんざん


狼男の爪に重く、強く圧をかけていく面。

「ウォォォォォォォォ!」

狼男の爪にヒビが入る。

「ナニッ!」

「いけ、青葉!」

「俺の超全力!」

ゼロは最後の力を振り絞り、爪を破壊。

狼男の頭に直撃しコアを破壊。

「グハァァァァ!」

コアが砕かれ、狼男の体がボロボロと崩れていく。

「はぁ‥はぁ…。やった‥ぜ!」

ゼロはその場に仰向けに倒れ、着装解除。

「青葉、大丈夫か。」

「あぁ、生きてるよ! ドラグゥゥ!」

(よく振り切った。)

そう言うと、ドラグが青葉の体からSDフォルムで飛び出す。

「それはそうと、凰堂誠司。」

「なんだ、ドラグ。」

「オマエ、今フェニルの声が聞こえるか?」

「え…?」


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